はぁい ! りぃですっ
今回は 零ちゃん と 湖鳥ちゃん の 御話です
まぁ、ネタバレになるので此処迄!!
では、行ってらっしゃいませ~
ある日の深夜、海の見える公園に白髪の少女が1人ベンチに座っている。
彼女の目には何も映っておらず、ただ遠くを見詰めているだけ。
「神社…帰らないと」
と云いつつも体は全く動いておらず、、
そこにもう1つ、其の白髪の少女とは真逆、黒髪の少女が近づく。
其の人影は少女に尋ねる。
「こんな時間に何を…?」
今迄気づいていなかったのだろうか、唐突に少女は戦闘態勢を取る。
殺し屋にとって背後を取られると云うことは死を意味する。
「……厭、何でも」
相手には警戒が見られない、恐らくただの見回りか何かだろうと思い込み、少し微笑み乍答える。
「荘……中学生くらいかな? こんな時間に1人で外に出ないで、危険だよ?」
相手はただの子供だと思い込み、軍警として指導をする。
すると、白髪の少女は少し驚いたような表情をした。
「中学生…あ、荘か…中学生なのか」
学校に通ったことがない彼女にとって自分の学年等分からない。
「どういうこと? 違うの…?」
自分の勘違いだったのかと思い、少し不安気に尋ねる。
「厭、、、」
歯切れの悪い答え方しか出来ず、さらに相手に不信感を抱かせてしまう。
「貴方、御家族は?」
「………」
黒髪の少女が尋ねても白髪の少女は答えない。
「答えて、先ず名前は?」
「……え、っと 、リン」
咄嗟に以前、任務で使っていた名前で質問に答える。
「荘…リンちゃん、親は?」
「………」
「家出か何かか…」
親について何も答えない少女を見て、家出だと思い込むが、
「居た……。 もう、居ないけど…。
今は、皆と…神社で暮らしてる。
だから、早く帰らないといけない、
さよなら」
これ以上、殺し屋である自分は警察関係の者と関わってはならないと思い、急いで帰ろうとする。
「待って。居たって?神社って何処、子供だけでは無いよね?」
急いで会話を終わらせようとしている相手に不信感を抱き、相手の手首を掴み、その場に留めようとする。
「…………ッ!」
急に手首を掴まれ、咄嗟に掴んでいる手を振り払う。
「貴方…本当に普通の中学生?」
明らかに普通では無い反応をされ、少女に尋ねる。
「あ、えっと…すいません」
素直に謝るが、其の目や顔には落ち着きがなく。
「何を焦っているのかな?」
もしかして、本当に普通の中学生じゃないとかかな? と 付け足し、少女に問う。
「本当に何でもないですッ さようなら!」
だが、また手首を掴まれその場から去ろうにも去れず。
「話はまだ終わってないよ?大人の話は最後迄聞こうね、リンちゃん?」
微笑み乍話しているが、其の目は笑っておらず。
「先ず、何故、君みたいな子供から 血の匂いがするのかな…?
其れも 動物何かじゃない、 人間の…
君は怪我をしていないみたいだしね」
相手の不審に思うこと等を口に出す。
が、
「………仕方ない…よね」
白髪の少女がそう呟いた直後、辺りにシャボン玉のような泡が舞い始める。
「異能力……」
泡沫夢幻
其の異能による大量の泡は彼女の声と共に黒髪の少女に襲いかかる。
「矢張り、最初から手錠を出しておくべきだったな。私としたことが…取り逃しちまう…」
そう云い、黒髪の少女は何処かへ消え去る。
「はぁ、はぁ、久々に…緊張した」
黒髪の少女の気配が消え、少し安堵する。
「……軍警か何か…か?」
もう一度、先程迄座っていたベンチに腰掛け、思考を巡らせる。
「今度、会ったら不味いな…会いたくないや」
そう、苦笑いをする。
其の苦笑いの声は夜に消えていく、、
◇
一方、逃げた黒髪の少女は1人、暗闇の中で微笑んでいる。
「やっと、見つけた ずっと探していたんだ、確実に捕まえる」
彼女は灯籠が出来て以降、ずっと手掛かりの1つも掴めぬまま居た。
其れが今日、やっと進展した。
「リン…厭、、、恐らく刹那だろうな、あの容姿…思っていたよりも小さいし、弱そうだ」
彼女以外居ない部屋に、くすくすと笑い声が反響する。
「却説、あの包帯の下はどうなっているのやら…」
刹那と言われる少女の容姿を思い出し、考えを巡らせる。
「ただの子供だったら良かったのにな…」
其の声は誰もいない部屋に消えていった。
お疲れ様でした。
では、幕引きの御時間です
〜See you on the Next Stage〜
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