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コメント
7件

フォロワー様、100人おめでとうございますm(__)m 記念作品楽しみにしてます😊✨️ そして、🖤の世間の目など気にしないアタックが素敵過ぎてキュンです😭💕 ❤️とどうか幸せになって欲しい…✨️
こんばんは「クリオネ?」です
なんと!フォロワー様が100人を突破しました〜
ありがとうございます!
それにともなう記念連載は今日は投稿できそうにないので明日一緒に投稿します
それではどうぞ
第13話:踏み出せない一歩
涼太が距離を置き始めてから一週間が過ぎた。
その日の夜、激しい雨が都心を濡らしていた。
雷鳴が遠くでゴロゴロと鳴り響き、窓ガラスを打ち付ける雨音が部屋の中に重く響いていた。
翔太を寝かしつけ、暗いリビングで一人ぽつんと座っていた涼太の元に、激しいノックの音が届いた。
ドンドン、といつもより少し強いノック。
「……目黒さん」
涼太は息を殺した。
居留守を使わなければいけない。
ここでドアを開けたら、作り上げた決意が全て崩れてしまう。
涼太は膝を抱え、じっと耐えた。
しかし、ノックの音はやまない。
それどころか、ドア越しに聞こえてくる声があった。
「宮舘さん……中にいらっしゃるのは分かっています。お願いです、開けてください」
雨の音に混じって聞こえる目黒の声は、今にも切れそうに震えていた。
「お願いです……少しだけでいいんです。顔を見せてください」
涼太は胸が締め付けられ、立ち上がった。
ドアスコープから外を覗くと、そこには濡れたコートを着た目黒が立っていた。
仕事が終わった瞬間、着替えもそこそこに駆けつけてきたのだろう。
前髪から滴り落ちる水滴と、今にも泣き出しそうな絶望を浮かべた顔。
トップアイドルとして世間に見せる完璧な姿はどこにもなかった。
ただ一人の、愛する人に拒絶されて傷ついている男の姿がそこにあった。
カチャリ、と鍵を外す音が静かな部屋に響く。
涼太がゆっくりとドアを開けると、目黒の瞳が一瞬で大きく見開かれた。
「目黒さん……どうしてこんな無茶を……。風邪をひいてしまいます、早くお部屋へ……」
「どうして避けるんですか」
涼太の言葉を遮り、目黒が静かに、けれど強い声で問うた。
「……目黒さんのためです」
涼太は視線を落とし、握りしめた拳に力を込めた。
「目黒さんはトップアイドルです。僕なんかが近くにいたら、目黒さんのご迷惑になります。僕は子持ちの年上で、ただのシェフです。住む世界が違うんです……! これ以上、僕たちに関わらない方がいいんです!」
ずっと胸に溜め込んでいた言葉が、涙とともに溢れ出した。
自分自身に言い聞かせるための、悲しい嘘と拒絶。
しかし、目黒は逃げようとする涼太の肩をしっかりと掴むと、濡れた体も構わずに、涼太を力強く引き寄せた。
「そんな理由で……俺から離れようとしないでください!」
目黒の熱い体温と、雨の匂いが涼太を包み込む。
耳元で聞こえる目黒の鼓動は、狂ったように激しく打たれていた。
「俺にとって、世間の評価なんてどうでもいい。アイドルとしての立場より、あなたを失うことの方が百倍怖いんです……! 宮舘さん、頼むから俺を拒絶しないでください……」
完璧な男が見せた、あまりにも泥臭く、まっすぐな叫び。
涼太の固く閉ざしていた心の扉が、激しい音を立てて開き始めていた。