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紗奈side
私が勤めている、love store。
そこには可愛い動物が集まってくる。
最近新しく来たのが、『モコちゃん』というわんちゃん。
茶色の、とっても可愛いトイプードル。
その飼い主さんも、とっても可愛がっている。
家を離れる時はちゃんと預けてくれるし、カウンセリングもうける。
きちんと手入れされているし、病気とかになったらすぐ来てくれる。
大事にされてるんだな、って思う。
その飼い主さんも可愛い人で、笑った顔とか、普通に可愛い。
マスクをしているけど、優しい目をしている。
ちょっとだけ、気になっている人だ。
蓮、って名前らしい。
週3くらいで、話せるのを楽しみにしている。
最近指名してもらえるようになって、ちょっと仲良くなった。
距離が縮まって、店長さんに、
「あの人彼氏?距離感とか、彼氏っぽいよね、」
って言われて、意識しちゃっている。
動物を見る優しい目とか、モコちゃんにかける優しい言葉とか、愛情とか。
それを私にも向けて、大事にしてくれるのかな、って思う。
そんなある日、今度は別のお客さんが来た。
この人も常連で、笑った顔が特徴的。
マスクをしているけど、明るい性格なんだろうな、ってわかる。
いつも飼っている猫の、ツナとシャチの話をしてくれる。
佐「紗奈〜、ちょっと来て〜?」
呼び出されたのは車。
佐「俺、紗奈のこと好きなんだよね〜、付き合ってくれない、?」
一番に思い浮かんだのは蓮さんの顔だった。
何でここで蓮さんが思い浮かぶんだろう、
大介さんと付き合った後を想像してみる。
明るくて、楽しそう。
だけど、私が居たいのは…
紗「ごめんなさい、好きな人がいるんです、」
佐「そっか、ごめんね。今ツナの喉が赤くて、」
気まずくならないように話題を変えてくれる。
大介さんも、優しい人だな、
目黒side
今日もカウンセリングに向かう。
目「今日もお願いします、」
いつも通りカウンセリングが始まる。
目「何か言いたいことはありますか、?」
紗「あの、蓮さん、後で話したいことが…」
目「え、あ、はい…」
話したいこと?
モコちゃんに何かあったのかな、?
…心配、
紗「あの、蓮さん、好きです、付き合ってください。」
目「……?」
紗奈さんが俺のことを…?
即答したいけど、俺には秘密が…
目「…俺も好きです、だけど、」
目「俺、Snowman の、目黒蓮なんです。」
マスクをとる。
紗奈さんが目を見開く。
目「俺も紗奈さんのこと好きです、」
紗「…あの、目黒蓮ってことですよね、?」
目「はい、」
紗「…熱愛報道とか出るんじゃないんですか、恋とかしていいんですか、?」
目「俺は、好きな気持ちを止めたくない、」
紗「っ、ごめんなさい、考えさせてください…」
目「すみません、紗奈さん指名…」
店員「今日紗奈さん休みでねぇ、」
目「っ、そうですか…では誰でもいいです、」
宮「昨日レインボーローズの健診行ったらあの人いなかったんだよね〜、」
目「っ、」
宮「目黒っ、!?」
俺のせいだ、
もう、どうすりゃいいんだよ、
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