テラーノベル
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……..しかし、いいデータがとれやしたねぇ。
ミモリン。ミモリン•ヒル•ブラックウェル。
我が宿敵の体内のデータがこんなにあっさりと取れるなんて僥倖でさぁ。
しかし、予想以上に厄介でさぁねぇ。
『おそうじミモリン』。
どんな細かい汚れも見逃さない恐るべき
視覚と嗅覚。
見えない汚れやカビまで決して見逃さない
恐るべき掃除への執着。
そして私に《憑依》されても自我を保って
いられる恐るべき精神力。
…….これは魔王様の心臓を移植された
影響なんでしょうかねぇ……?
…..ミモリン。あなたは自分のやっていることに何の疑問も抱いていないのでしょう?
ミモリン。あなたはすでに数億をゆうにこえる我が民を、声なきもの達を、見えざるもの達を掃除し殺した。
彼らは私と違い知性も持たない、何故自分達が苦しみながら死ぬのかすらわからない。
赤子のような無辜之民達だった。
はてさて、どう料理してやりましょうかねぇ?
前の掃除係は簡単に身体を乗っ取って
事故に見せかけて殺せやしたが、今回は
そうもいかないようでさぁねぇ。
それに今ミモリンを殺すのは時期尚早で さぁ。
ミモリンなら我らが悲願、あらゆる細菌達が住み着いても死なぬ身体、リュカを 懐柔できるやもしれやせん。
おそうじミモリンの抹殺、我らが見えざる
もの達の桃源郷リュカの支配。
両方やらなきゃならないのが、王の辛い
ところでさぁねぇ。
しばらくは道化を演じてやりや しょう。
我らが悲願が叶う、 その日まで。
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