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第七話「シアワセ生活」.
ー注意ーー
第一話参照の為割愛させていただきます。
苦手な方は予めご了承ください。
rbrが目を覚ますと、そこは見慣れない場所だった。
木の温もりを感じる壁、窓からは柔らかな木漏れ日が差し込んでいる。
そして、その部屋には、自身の顔がプリントされたクッションや、自らの名言が書かれたポスターが所狭しと飾られていた。
それはまごうことなき、shpが作り上げた「rbrの部屋」だった。
「rbrさん、目が覚めましたか!」
優しい声と共に、shpが満面の笑みで近づいてくる。
手には、湯気の立つスープと、焼きたてのパンが乗ったトレイを持っている
「美味しいですよ、rbrさんの好きな野菜をたっぷり使って、時間をかけて煮込みました」
shpは献身的にrbrの世話を焼いた。
食事の介助、身体を拭くこと、眠る前の読み聞かせ…その全てが、rbrの意思を無視して行われた。
shpの瞳は、常にrbrだけを捉え、その表情には一片の曇りもない。
まるで、この状況こそが彼にとっての幸福であるかのように。
rbrは抵抗しようとした。叫び、暴れ、shpを拒絶した。
しかし、shpは決して怯まない。ただひたすらに、歪んだ愛情をrbrに注ぎ続けた。
「rbrさん、どうしてそんなに苦しそうな顔をするんですか?ワイがそばにいるのに。
もっと、ワイに甘えてください。」
shpの言葉は、rbrの心を深く抉った。
彼の愛情は、もはや恐怖となり、rbrの精神を蝕んでいく。
逃げられない。
この密室で、shpの「愛」から逃れる術はない。
あれから数日、いや、数週間が経っただろうか。
時間感覚すら曖昧になった頃、
rbrはついに諦めた。
抵抗する気力も 、叫ぶ声も 、もう何も残っていなかった。
彼の瞳から、生気が失われていく。
shpが差し出す食事を、rbrは無言で口にした。
shpが話しかけても、彼は反応しない。
ただ、遠くを見つめるように虚ろな瞳で、一点を見つめているだけだった。
「rbrさん、今日はいい天気ですね。この後、一緒に庭に出てみませんか?僕が作った花壇があるんですよ。ロボロさんの好きな花をたくさん植えました。」
shpは楽しそうに話しかけるが、rbrの耳には届いていなかった。
彼の意識は、現実から乖離し始めていたのだ。
rbr(ここ…どこやっけ…)
rbrの意識は、ぼんやりと別の場所へと飛んでいく。
それは、まだshpの「愛」に捕らわれる前の、穏やかな日常の風景だった。
tnと書類整理をしていた時間。
utと馬鹿話をして笑い合った時間。
knと他愛もない喧嘩をした時間。
zmと秘密の作戦を練った時間。
shoとゲームに熱中した時間。
そして、顔は見えないけれど、画面越しに多くの視聴者と繋がっていた、配信のあの場所。
帰りたい。
あの場所へ
shpは、そんなrbpの変化に気づかない。
いや、気づかないふりをしているのかもしれない。
彼はrbrの虚ろな瞳を見つめながら、満足そうに微笑む。
「rbrさん、僕たちは、永遠に一緒ですよ。誰にも邪魔されない、二人だけの世界で。」
shpは、まるで壊れた人形のように動かなくなったrbrを抱きしめた。
rbrの体温は感じられるが、そこには彼の意識は宿っていない。
彼の精神は、shpの重すぎる愛から逃れるため、現実の檻から遠く離れた場所へと旅立ってしまっていた。
外の世界では、gr達が懸命にrbrとshpの行方を追っていた。
しかし、shpが用意した隠れ家は、あまりにも巧妙に隠されており、見つけ出すのは容易ではなかった。
このまま、rbrの意識は現実に戻ることはないのだろうか。
それとも、仲間たちの手によって、彼はこの悪夢から救い出されるのだろうか。
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コメント
4件
めっちゃ好き 愛が重くていい 楽しみです
うわああ 、!!! 耐えられなくなって しまった rbr さんと 今 幸せ な shp さん 、 みんな 幸せに なって欲しいんですけどね 、、 どうなるか すごく楽しみです !