テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
ホテルの部屋。重厚なカーテンが閉め切られ、間接照明だけが灯る静かな空間。
宮舘涼太はソファに深く腰掛け、眉間を指で揉んでいた。
完璧なアイドル「舘様」として振る舞い続けた一日の終わり。疲れがないと言えば嘘になる。
「……涼太」
不意に、ぶっきらぼうな声が降ってきた。
風呂上がりの渡辺翔太だ。
彼はタオルで髪を拭きながら、宮舘の前のテーブルにミネラルウォーターを置いた。
「……ありがとう、翔太」
「お前さ、今日飛ばしすぎ。……顔、強張ってんぞ」
渡辺は宮舘の隣にドカッと座ると、遠慮のない距離感で宮舘の顔を覗き込んだ。
幼馴染の目は誤魔化せない。
宮舘はフッと力を抜き、少しだけ苦笑した。
「……翔太には、敵わないな」
「当たり前だろ。何年一緒にいると思ってんだ」
渡辺はそう言うと、宮舘の肩に腕を回し、グイッと自分の方へ引き寄せた。
普段は宮舘がエスコートする側だが、今夜は違う。
渡辺の少し乱暴で、でも芯のある男らしいリードに、宮舘の体が傾く。
「……翔太?」
「たまには、お前もダラけろよ。……俺の前でカッコつけんな」
渡辺の言葉に、宮舘の瞳が揺れる。
国王としてのプライド、アイドルとしての矜持。
それらを全部「下ろしていい」と言えるのは、世界でたった一人、渡辺翔太だけだ。
「……ふふ。……じゃあ、お言葉に甘えようかな」
宮舘は抵抗するのをやめ、渡辺の肩に頭を預けた。
ずしりと重みがかかる。
渡辺はその重みを愛おしそうに受け止めると、空いている手で宮舘の前髪をかき上げた。
「……ん……」
「お前、熱くね?ちょっとのぼせてる?」
「……かもね……翔太の体温、気持ちいいから」
宮舘が目を閉じ、渡辺の首筋に顔を埋めるように擦り寄る。
それは、普段の凛とした彼からは想像もできないほど、無防備で、甘えた仕草だった。
「舘様」ではなく、ただの「涼太」に戻る瞬間。
渡辺は、自分にだけ見せるその姿に優越感と愛しさを覚え、宮舘の背中をゆっくりと撫で下ろした。
「……よしよし。偉かったな、涼太」
「……子ども扱いすんな」
「うるせぇ。……お前は俺の前では、ただの幼馴染だろ」
渡辺が宮舘の顎をクイッと持ち上げる。
視線が絡み合う。
言葉はいらない。0秒で通じ合う阿吽の呼吸。
渡辺はそのまま、宮舘の唇を塞いだ。
優しく、けれど所有印を押すような深いキス。
宮舘の喉から、甘く掠れた吐息が漏れる。
「……んぅ……っ、しょーた……」
「……可愛い声出すなよ。……理性飛ぶだろ」
唇を離した渡辺が、少し意地悪く、でも熱っぽい瞳で囁く。
宮舘は顔を赤らめ、潤んだ瞳で渡辺を見つめ返した。
「……責任、取ってくれる?」
「バーカ。……一生面倒見てやるよ」
渡辺は宮舘を抱きすくめ、そのままソファに深く沈み込んだ。
気高い国王が、唯一「守られる側」に回る夜。
その場所は、生まれた時から隣にいた、この男の腕の中以外にはあり得ないのだ。
コメント
6件

ゆり組最高💙❤️ しょっぴーの涼太呼びが😍❤️❤️
しょっぴーの涼太呼びたまらんw 現実でも言ってくれー 続き待ってます!
ああああああ゛、最高………、 ゆり組💙❤️尊い…………(号泣