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冬の寒い夜の日にぼーっとしている私。
部屋は真っ暗で、ストーブはついていない。
布団から出たらとても寒くて。
でも布団の中は温かい。
けど…
なんだか心は寒い感じがする。
だからそれを感じないように布団から出て、
全てを冷たくした。
「なんか死んじゃったみたいだなぁ…」
そんな不謹慎なことを呟く。
たった1人の部屋。
小さな世界に私しかいないみたいで。
とても孤独でとても寒い。
でも段々目が慣れてきて、
真っ暗闇じゃ無くなる。
しかも夜はお腹が空く。
少しだけ。
でも食べない。
良くないことを知っているから。
夜は悲しくなる。
その日あったこと全部が走馬灯のように流れて反省会に至る。
「私のせいなのかな…」
とか呟いちゃって。
本当に馬鹿だな私。
「葉雨さん、こんなところで何してんの?」
いつもの学校の日常を過ごす。
それがとてもつまらなくて図書館裏に出る。
ここ、誰も居ない。
たまに野生動物とか見る。
狸とか狐とか。
そんな時に知らない男子に話しかけられる。
多分、違うクラスの奴。
「…ぼーっとしてるだけ」
そう短く返し、視線は遠くへ戻す。
「『ぼーっとしてるだけ』…」
「それ、楽しいの?」
「楽しくない」
「見れば分かるでしょ」
冷たく言い放つ。
あの時の私の心と同じくらい冷たく。
どこかで1人になりたいと思っているからこんな冷たい態度を取ってしまうのだろう。
家に帰り、何気なく買った詩集の本を開く。
ドウセ死ンデシマウノダカラ
ドウセ消エテシマウノダカラ
ドウセ溶ケテシマウノダカラ
今、出来ルコトヲスレバイイ
ソンナノ、タダノ綺麗事ダ。
音モ無ク、誰カノ声モ無ク。
君モ失ク、温カサスラ無く。
僕モ亡ク、消エテシマエバ。
キット楽ダロウ。
「なんでこんなの買ったんだっけ?」
小さく呟く。
凍りつくように寒い家の中で。
愛トカ
金トカ
気トカ
全部、捨テチマエバイイノニ。
全部、ぜんぶ、ゼンブ、ゼンブ。
潰シテ踏シテ蹴ッテ、
食ンデシマエバイイノニ。
コレとか
アレとか
ソレとか
全部。
なんだか眠くなってきた。
寒さのせいだろうか?
こんな寒い場所で寝たら凍死確定。
「そんなんとっくに分かってる…」
欠伸混じりで自嘲気味に笑みを零す。
トテモツマラナイ人生ダッタ。
生マレテ
成長シテ
生キ様ヲ晒シタ。
ぱるん
ふるん
こるん
聞イタコトノ亡イ擬音。
聞イタコトノ失イ言葉。
聞イタコトノ︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ イ︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ 。
深夜の部屋に広がる音は無い。
時計も無いこの部屋には秒針とかの音は一切聞こえない。
でもたった一つ聞こえる音があった。
それは小さく響く寝息の音。
真っ暗闇で、
凍えるように寒いこの部屋から聞こえてくる。
まるで冷蔵庫の中で眠っている消費期限切れの「︎ ︎ ︎ ︎」のようで。
もう食べれない。
もう使えない。
既に亡いたモノは不可能に染まった。