横には・・。

メンバーにありがとう。スタッフにありがとう。

ファンのみんなにありがとう。

おかげで、国立に立つことが出来た。先輩の、バックでしか立てなかったステージに自分たちは立てた。

国立では、泣かないよう我慢して、家に帰って岩本の腕の中で泣いた。

深澤ー照・・立てた。

岩本ーあぁ。

深澤ー先輩のバックじゃなくて、俺たち9人で立てた。

岩本ー嬉しいな。

深澤ーんっんっ。

長かった下積み時代を思い出す。

あの頃の、自分に言いたい。

素晴らしい景色が見れる、頑張れ。泣きながら、何度もあの景色を思い出し、また新たな涙が出てくる。

岩本ー辰哉、泣きやめ。

深澤ー無理、勝手に出てくんの。

岩本ー可愛いなぁ。

深澤ーばか。

ソファで岩本に跨り、首にしがみついている。

しばらくは、離れそうにない。

深澤ー照のソロ、絶対、俺だけが出たかった。

岩本ーかっこよかった。

深澤ー自分のソロより、緊張した。

岩本ーふふふ。

深澤ーふぅ〜、涙止まった。

岩本ーコアラ、まだこうしてるか？

深澤ーえっと、あの、どうしよう？

岩本ーシャワー行くか？

深澤ーいや、帰る。

岩本ーん？

深澤ー明日もあるし、疲れてるし。

岩本ー明日は帰さないけど？

深澤ーその元気があれば。

国立2日目が終わった。

深澤ーあっという間に終わったな。

岩本ー明日は休みだし。

深澤ー眠い。

岩本ーちょっと寝るか？

深澤ーん。

岩本は朝まで寝てもいいかなと、思っている。

明日も一緒にいるのだから。

明け方４時過ぎに深澤は目を覚ました。岩本は眠っている。

そっとベッドを抜け出し、ソファに座る。

深澤ー終わっちゃったな。

まだ日産スタジアムがあるが、国立は特別。

無事に終わった安堵感と、終わってしまった寂寥感。

こんな泣き虫じゃないのに、涙が出てくる。

岩本ー辰哉、シャワー浴びてくるか？

深澤ーん。

着替えは、岩本のシャツ１枚。

シャワーを浴びた岩本が寝室に入ってくる。

深澤は、シーツの海の中で待っていた。

岩本がシャツ越しに背中にキスをする。ボタンを全部外し、振り向き、岩本の首に両手をかける。

岩本ー辰哉、手加減できない。

深澤ーいい。

岩本ー後で、マッサージしてやるからな。

深澤ーふふふ。

首筋に、鎖骨に、胸にキスしている。深澤はまだ岩本のシャツを着ている。

シャツをずらして、肩にキス。

岩本ー色っぽい。

深澤ーどこが？

岩本ーシャツを脱ぎそうで脱がないのが。

深澤ー照、目が覚めてるか？

岩本ー辰哉の可愛い身体がよく見える。

深澤ーばか。恥ずかしいこと言うな。

岩本ーもっと恥ずかしいことするのに？

深澤ー照、お疲れ様。

岩本ー辰哉も、お疲れ様。

深澤は、今日はシャツを脱ぐ気はないみたいだ。チラチラ見えるのもそれはそれでいい。

胸を舐める。勃ち上がり始める、深澤の物。軽く深澤を押し倒し、キスしながら、後ろをほぐす。

深澤ーはぁ・・照・・。

深澤ーもう、挿れて？

岩本ーだめ、ゆっくりほぐすから。

深澤ーやぁ・・はぁはぁ・・はぁ・・。

岩本ー言ってみ？

深澤ー照が欲しい・・あっ・・あぁ・・。

深澤ーいじわるするな・・もっと・・奥・・はっ・・はぁ・・。

岩本ー辰哉・・。

深澤ーはぁはぁ・・もっと・・照・・言って？

岩本ー辰哉・・大好き・・。

深澤ー照・・好き・・大好き・・はぁはぁ・・だめ・・はっ・・はっ・・。

深澤ーまだ・・だめ・・はぁ・・はぁ・・。

岩本ー辰哉・・大丈夫か？

深澤ーいい・・でも・・もう・・もう・・んっ・・はぁはぁ・・はぁ・・はぁ・・。

岩本は深澤を抱きしめる。

ちょっと顔をしかめる、深澤は目を閉じて岩本に手を伸ばす。

担ぐように抱き上げて、シャワーに。

綺麗にしたベッドで深澤は岩本にマッサージを受けている。

新しく岩本のTシャツを着て満足そうな声を出している。

日産スタジアムが終わっても、きっと同じことが行われるだろう。