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【幼馴染のアノ子は才媛】
[4話]
「っ 、え…楓.今、なんて?」
ある日の夜更けに近くの丘に呼び出された
そして今,話をしているところ
『、私、夏帆と縁を切りたい』
「なん…で、?私なんかした、?」
『…吹奏楽部の活動、最近忙しいでしょ?』
『私、中学校最後ぐらいの部活は専念したいの』
「…そっか、」
私との縁はこれで終わりにしたい.と
楓に告げられた
『それだけだから.じゃあ、また何処かで』
「…また何処かで…岩瀬さん。」
幼馴染でなくなったからには
お互い〝さん〟で呼ばなければならない
本当は辛いけど
部活なら仕方ない _
「…仕方ない、よね」
1人残された丘で
小さく呟く
そして翌日の部活の朝練では
話すことすらなかった
「…、」
時折.楓…いや、岩瀬さんを見るぐらいで
話しかけようとも思わなかった
私と楓の思い出は
昨日のことで全て消えた
「…、っ、」
幼馴染に縁を切られるのは
こんなにも苦しくてしんどいものなのだと
どうして誰も教えてくれなかったんだろうか
仲良くて 、 幼い頃から一緒に遊んだりして
いろんな思い出を2人で作って
たまに2人だけの秘密を作ったりなんかして
いろんな思い出が頭の中で蘇って
雫がそっと頬を伝わった
……
『…部活疲れたな…』
夏帆と縁を切って
部活に専念し出したのはいいものの
疲れが溜まりまくって取れなくて
『…、』
どんどん苦しくなっていって
けれど夏帆に辛い思いさせたくなくて
夏帆に負けた時に悔しい思いをしないために
夏帆…いや安西さんと縁を切った
幼馴染…では無くなったから
お互いの呼び方は苗字にさん付けとなった
『…、』
でも本当は愛してた
大好きだった。
でももう中学3年生だから
安西さんも自分のことに専念すると思う
私も今までより部活や勉強に専念しないと行けない
受験勉強に
模擬試験に
学校の定期テストに
部活のコンクールや大会に.
いろいろなことに専念することを決意した
その為には
安西さんと縁を切るしかない.と思った
だから、あの日の夜.近くの丘に呼び出して
縁を切ろう.と告げた
これでいいんだ。
これで互いの事を責めずに
これで互いの事で苦しまずに
お互い別々の道に進める.
どうせ、会うことは無くなるんだから