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俺は両親に愛されている記憶がほとんとなかった。


「母さん!俺あれ欲しい!」

<駄目だよ なんでお前に買わないといけない?>

え、俺、何かしたっけ。

「ご、ごめんなさい」

母さんに嫌われてるのかな。


<いつもそんなボロい服着て!来たねぇんだよ!>

だって買ってくれないんだもん。


「か、母さ、げほっ、助けっ、」

<なにいじめられたくらいでへばってんだ>

<これじゃあ強いやつにはなれんな>

父さんまで。俺が何をしたの?俺悪いことした?

<泣くな!目障りだ!>


両親から虐待を受けていない、まだよかった。

食事も日用品などは与えてくれた。

でも、欲しいものは何も買ってくれなくて

”というものも貰えなかった。


俺は何泣いているんだ。

目からポロポロと涙が溢れてくる。

昔を思い出すために両親に会ったんじゃない。

<まったくしょうがない子だね>

親は俺を鼻で笑う。

笑えばいいさどこまでも醜い俺を。

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