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午後の海─────────
靴を脱いで、波打ち際。
💜「ひー!!冷たっ!!」
岩本に水をぱしゃっとかける。
💛「おい」
やり返す岩本。
💜「ちょ、待って!手加減してw」
💜「髪に水かけんなよ!!」
笑い声が広がる。
💜「やば、子どもみたい」
💛「お前がなw」
追いかけて、腕を掴む。
勢いで引き寄せる形になる。
💜「……ひかる、近いって」
💛「だって逃げるから」
でも、離さない。
💜「離せって」
💛「やだ」
一瞬だけ、空気が変わる。
💜「……ひかる」
名前を呼ぶ声が少しだけ甘い。
💛「ん?」
💜「恥ずかしいよ…」
💛「あっそ…」
また水をかけ合って、結局びしょ濡れ。
──────────────
その後、近くの沖縄料理屋。
ゴーヤチャンプルー、ソーキそば、海ぶどう。
💜「うまっ!」
💛「うん、おいしい」
食べながら、他愛もない話。
仕事のこと、メンバーのこと。
でも今日は、急がない。
💛「こういうの、久々だな」
💜「時間気にしなくていいの最高!」
静かな満足感。
お腹も、心も満たされる。
──────────────
夕方
海辺のベンチ─────────
空がゆっくりオレンジに染まる。
波の音だけが響く。
さっきまでのはしゃぎが嘘みたいに、穏やか。
💜「…あぁ…心が浄化されるぅ…」
💛「そうだな」
少しして、
深澤が、そっと岩本の肩にもたれかかる。
💛「重い」
💜「ひどっ」
💛「…冗談」
肩越しに感じる体温。
夕日が二人を包む。
💛「今日は」
💛「ただひたすら、はしゃいでる
ふっかが見れてよかった」
腰に回る腕。
ゆっくりと深澤を包みこむ。
深澤が少しだけ顔を上げ、こっちを見る。
💛(かわいい…)
夕日のオレンジが、横顔を柔らかく照らす。
💛「この時間、忘れるなよ」
💜「うん」
深澤の指が、そっと岩本の手を握る。
風が少し強くなる。
💜「ひかる」
💛「ん?」
💜「好き」
💛「うん」
💜「ひかるもちゃんと言えよ!」
💛「……」
ぐっと距離を近づけ、
💛「好きだよ」
💜「…っ」
ゆっくりと優しく互いの唇が触れる。
夕日が沈む直前。
💛「今日一日、お前の顔しか見てない」
💜「うそつけ」
💛「ほんと」
額を軽く合わせる。
💛「夜はもっと近くで見る」
💜「……このおにーさん、唐突に恥ずかしいこと言うよね」
笑い合う。
空は群青へ変わっていく。
肩にもたれたまま、しばらく動かない。
沖縄の風と、波の音。
二人だけの時間が、ゆっくりと深まっていく。
——つづく。