照 side
大介🩷『ねぇこの中で誰がタイプ?』
雑踏の中、佐久間の一言で一人の男の答えに注目が集まる。固唾を呑んで見守る輩はいつもの変態達だ。ガヤガヤとスタッフが行き交うスタジオで俺たち9人だけが静まり返り男の答えを待つ。
涼太❤️『待って、亮平は抜きにしよう』
蓮 🖤『そうだねそれが良いフェアじゃない』
辰哉💜『はぁ?何で亮平抜きなの?』
ラウ🤍『ふっさかん抜きでもいいよ(笑)』
〝笑って何だよ💢〟事情を知らないふっかだけが常に蚊帳の外だ。
今日はMVの撮影で都内某所のスタジオに缶詰だ。
朝からタンブラーを片手に爽やかに現れた亮平は襟元ギリギリのところにキスマークを付けている。
翔太の仕業だろう。後ろからちょこちょこと亮平の後を着いてくるとチラチラとキスマークを見てはクスクスッと小さな手を口元に翳して笑っている。可愛い…
辰哉💜『あんまり見てるとお仕置きだよ♡』
照 💛『そっそんなんじゃ…』
言い訳を聞き入れず颯爽と俺から離れて行った。
翔太の事を好きになったのはいつからだろうか?気付いたら目で追っていた。タップダンスをしながら睨まれた初対面の頃でない事だけは確かだ。
亮平と付き合ってることが分かった時は、ジムで極限まで身体をいじめ抜くくらいにはショックだった。あの日からジムで会わないように翔太を避けていた。自分の気持ちに蓋が出来ないところまで翔太への〝好き〟が溢れていたからだ。それなのに・・・
〝最近ジムで会わないね〟なんて言われた時は勝手に都合よく俺に会いたかったのかななんて思ったりして、舞い上がって〝今度一緒に行こうぜ〟なんて言って誘ってしまった。
そう…俺たちは秘密を抱えてしまった、、、
照 💛『翔太の胸鎖乳突筋…綺麗だよね』
翔太💙『マニアックだなぁ〜まぁやっぱフェイスライン大事じゃん?嬉しいなぁあんまりここ褒める奴いねぇよ?』
プライベートスペースを貸し切って二人で筋トレをした。俺の一番好きな翔太のフェイスラインから鎖骨に伸びる胸鎖乳突筋を褒める。ずっと言おうと思っていて言えず仕舞いだったが漸く言えた。
長い年月、想いに蓋をしていた俺の感情が一気に開いていく。一度でいいから触れたい…翔太の身体へ自然に伸びた腕は、白い小さな手に阻止された。
翔太💙『俺はこの腕橈骨筋が好きだな…ダンスの時とか、書き物してる時に見えるここの腕の筋が色っぽいよねぇ…何顔赤くなってんの?』
俺だけがドキドキしてるのが悔しかったんだ…亮平から奪おうなんてそんな大それた事思ってなんかない。気が付いたらプレス機のマットの上に押し倒し覆い被さっていた。
翔太💙『ど…どうした照?ンンンっ!』
覆い被さったが最後、止められるはずもなく、初めて触れた唇に夢中になって貪った。丁寧に手入れされた頰は柔らかく、白くもちもちな柔肌なお腹は撫でれば手に吸い付くほど滑らかで綺麗だ。汗に塗れたベタベタな俺とは大違いだった。
照 💛『トレーニングサボってたろ?一つも汗かいてない…』
翔太💙『はぁぇ?んっおいっンッだからなに?やめてって照あっ////』
捲られたシャツの隙間から伸びた俺の指が翔太の胸の蕾を摘むと、イヤと言いながら可愛い声で鳴いた翔太に全ての理性を持っていかれる。
照 💛『やっと分かった…お前が悪い////』
翔太に溺れる男が皆んな狂うのは、イヤと言いながらも触れる者を虜にし、身体が離さないからだ。抱き付くと吸い寄せられるような滑らかな肌は、理性を失うには十分だった。 どうなっても構わないと思ってしまう程に翔太が欲しくて堪らない。
男を抱くのは初めてだった。恐る恐る後孔に唾液を絡めた指を挿し込むと易々と受け入れたソコは、温かく、すぐに気持ち良さそうに鳴いた翔太に、俺のリミッターは外れた。
照 💛『翔太俺を感じて』
折り曲げられた膝の間から涙を流す翔太が見えた。涙でマットを濡らしクチャクチャと音を立て指を咥えながら、次第に反応する花茎からは透明な液体が溢れ出た。舌先で舐め取り口に含むとビクンと翔太の身体が跳ねた。
翔太💙『ンッ…照やめて…あぁはっそんなっンンンンッ同時にしないで////』
一方通行の〝愛してる〟をひたすらに叫びながら翔太を抱いていく。白濁を口内で受け止めると、すぐに俺の熱塊を挿入した。初めて繋がった悦びを噛み締めながらゆっくりと抽挿を繰り返す。
熱塊を押し込み腰を打ち付けるたびに押し寄せる罪悪感が次第に俺を正常へと戻すと精を翔太に吐き出し抱き締めると、翔太は肩を震わせ静かに泣いた。
照 💛『翔太…ごめ…ショウタ…』
ぶつかった瞳は綺麗な汚れない青黒い瞳。
最後に一筋の涙を流した翔太は…笑っていた。
翔太💙『大丈夫だよ…皆んな可笑しくなるんだ…きっと俺のせいだろう』
殴って罵られて嫌われたって仕方がないくらい酷い事をしても尚、〝俺のせい〟だと笑う翔太を俺は一生かけて守ると誓った。
照 💛『ごめん…でももう一度だけお願い』
翔太💙『はぁ?』
自分勝手なお願いに、翔太は着ていた服を鷲掴みしてその場から逃げようと立ち上がると、手首を掴んでマットの上に手を付かせると後ろから隘路に侵入した俺の熱塊を飲み込んだ翔太は、流石に怒っていた。〝ふざけんな💢何なの信じらんない…〟一度きりの悪行ならいっその事一度に思いの丈をぶつけたい。翔太を愛した記録を刻みたい。胸を抱えて突起を摘むと自身の精が出尽くすまで律動を繰り返し終わりを迎えた。マットにへばった翔太を抱き上げるとシャワー室で身体を洗った。
湯上がりの翔太は膝を抱えて蹲ると〝お前も座れよ〟と言って向かい合って座った。
翔太💙『いつから?……いつから好きなのかって聞いてる!』
照 💛『覚えてない…ずっと昔からだよ』
翔太💙『何処が好きなの?』
恥ずかしい尋問が永遠に続いた。挙げ句の果てには〝で?気持ちよかったのかよ?〟なんて聞いてきて根掘り葉掘りどう気持ち良かったのか質問責めにあった。〝言わなきゃダメ?〟と言った俺に翔太は〝人に嫌な事したんだお前の恥ずかしい顔一生忘れないからな!〟そう言って笑った。
照 💛『許してくれるの…?』
翔太💙『俺は亮平を愛してる!これだけでお前は分かってくれるそうでしょ?』
照 💛『ずるいよ‥ねぇもう一回だけ』
翔太💙『殴るぞ💢』
照 💛『すいませんでした…』
好きになって良かったと心から思える人に出会えた。辛く苦しい時、幾らでも力になるそう心に誓った。 翔太が毎日笑っていられるように影で支える事が俺なりの愛の形なんだ。翔太の愛する人をも幸せであるようにと…そうまさに愛乃屋鳥ように…
辰哉💜『はぁ〜で何?まさか失恋でもしたの?』
悩み事の吸収緩和材はコイツ。いつだって俺の愚痴を聞いてくれる。ただ恋愛事で相談したのは初めてだった。普段飲まない酒を煽りながら、見苦しく泣き喚きながら、ついつい翔太への想いを吐露してしまったのが全てもの始まりだ。〝はぁ?照男好きなの?〟そりゃそうだ。だいたいそう言う反応になる。男を好きになったのは翔太だけだ。生涯そうだと思っていた。
辰哉💜『へぇ〜笑…面白ぇじゃん』
照 💛『はい?』
辰哉💜『新しい扉開けてみない?俺と二人で…』
酒に酔った身体は最も簡単に天井を見上げると、上から跨ったふっかは〝俺ずっと好きだったんだよね照の事〟そう言って唇にキスすると無理やりシャツを剥いだ。暴れる俺の腕を取ると床に縫い付け自由を奪うと首筋に舌を這わした。
辰哉💜『折角の筋肉も酔っ払ってちゃ何の役にも立たねぇな?翔太の事忘れさせてやるよ…その代わり気持ちよくしてやるからちゃんと覚えてろよ』
思い出しただけでも悍ましい光景。トンデモない変態に目を付けられた。まさか自分が挿れられる側になるだなんて…それに意外と気持ちよかった…
あの一夜を境に俺の人生は一変した。
心と身体で支配するふっかは俺を愛してると言って毎晩狂ったように腰を振る。深い深海に住む新たな生物のように謎めいた深澤は、俺の心を束縛する。ホンモノの愛かもわからずに見えない鎖で心が縛られていく。気付けばふっかなしでは生きていけないほどに彼を愛す自分がいた。理屈では言い表せられないこの感情は、翔太を好きな気持ちと似ている気がする。
辰哉💜『照…可愛いよ鳴かせたい程に‥いっぱいイこうね』
照💛『ふっかもっと…キスして』
始まりこそ最悪だった僕らの関係は、ふっかが愛を語る度、肌を重ねる度に変わっていった。嫉妬、束縛が激しい事ですらいつしか悦びに変わった。
人を愛すれば、どちらが受けだとか何だとかどうでもいいくらい分からなくなる程に…
大介🩷『ねぇこの中で誰がタイプ?』
翔太💙『照!照かな…白馬の王子様って感じでカッコいい』
照 💛『えっ…俺?』
❤️🤍🩷🧡『はぁ💢』
💜💚『へぇー』
逃げるように俺の上腕二頭筋にしがみ付いた翔太は〝やん逞しい二の腕〟なんて言ってスタッフの笑いを誘っている。満更じゃない俺は口元を手で覆うと緩みっぱなしの顔を必死で隠した。
蓮 🖤『きっと僕は殿堂入りって事ですね』
超絶ポジティブな蓮になりたい。それに対して怪しげな笑みを浮かべるふっかと亮平は怖かった・・・
それぞれの王子が翔太にプロポーズをする謎の時間が始まると蚊帳の外のふっかと亮平の3人で談笑する。
辰哉💜『何処行ってもモテモテだね翔太は!なぁ
照?翔太の王子様』
照 💛『衣装が好みって話だろ』
亮平💚『そう?翔太結構好きそうだった。二人して頰を赤らめちゃってお似合いなんじゃない』
何だよこの状況。ふっかは静かに怒ってるし亮平は嫉妬剥き出しで敵対心を露わにしている。プリンセスごっこを終えた翔太が逃げるようにこちらの方へ走ってくるとまた俺の二の腕にしがみ付いた。
翔太💙『おいアイツらどうにかしろ…んっ?何の話してるの?』
翔太が掴まる右腕が熱く、心臓の鼓動は早鐘を打ち続けている。二人の男はそんな俺を睨み付けると、肝心の翔太は異常な至近距離まで俺の顔を覗き込むと〝一生守るって約束したろっ⁉︎〟そう言って追いかけてくる輩から身を隠すように俺の背中にしがみ付いた。
💜💚『へぇーそんな事約束したんだ💢』
辰哉💜『ちょっとお顔貸してくれる?照』
亮平💚『翔太ちょっとトイレ付き合ってくれる?』
それぞれに手首を掴まれて連行されていく。翔太は助かったと勘違いして俺にニコニコと手を振ると苛立ちを露わにした亮平とトイレに消えていった。俺はというと冷たいふっかの手に引かれて空き部屋に押し込められると、青ざめた顔に伸びてきた白い手は、優しく俺の頰を撫でると翔太と正反対の厚みのあるフカフカの唇が俺の唇と重なった。
辰哉💜『お仕置きの時間だね♡照くん』
〝撮影始めます〟スタッフの開始の合図に集まるメンバー。
蓮 🖤『何処行ってたんですか?顔が赤いですよ…それに胸元気を付けてキスマーク見えますよ』
感の鋭い諦めの悪いこの男は要注意だ。
俺は早々に翔太争奪戦からの離脱組第1号。諦めの悪い男達は愛しき男の子を探している。
康二🧡『あれぇ僕の可愛子ちゃん何処?』
蓮 🖤『いつからの君のモノになったのかな?』
〝自分のもんやあれへんやろ〟彼氏をガン無視して繰り広げられる翔太争奪戦に終わりは来るのだろうか。トイレから戻ってきた翔太と亮平が距離を取ってスタジオに入ってきた。
爽やかにニコニコ笑顔の亮平を他所に、頰を赤らめた翔太は衣装の裾を引っ張って疼く下半身を隠すように内股に佇むと、勘のいい男はすかさず翔太の肩に手を置きさりげなくお尻を撫でると小さな声で〝やめて〟と抗議の声を上げた翔太は困り顔だった。
照 💛『よし始めるぞ!』
助かったと目配せしてこちらを見た翔太は、小さく太腿の辺りで手を振ると舘さんと二人きりの撮影に向かって小走りで掛けて行った。可愛い・・・
辰哉💜『妬けますね〜ラブラブですね。今夜が楽しみだねぇ照くん♡そのニヤニヤ顔を今すぐ引き締めなさい』
何を考えているのか分からないミステリアスなこの男は他に優しく愛は奥深く俺の心を捉えて離さない。 嫉妬深い王子様との恋はまだ始まったばかりだ。
コメント
14件
みんなのアイドル💙がひたすら可愛い!早く苺エプロン見たい🍓😍😍😍
ふっさかんで笑って、まさかのいわなべいわふかに最高にたぎってる🤩🤩🤩🤩🤩