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桜の花弁は自分の前に落ちた
「僕は、軍に行く」
『なら、俺も軍に行かせてくれ』
「駄目や」
「軍、危ない、それに……」
「……先生は、最後にお別れっていうのをシッマに教えなあかんねん、」
悲しげな表情をして、複雑そうに眉を下げていた
『……お別れなんて、教えなくてもッ!』
「…ダメやで、」
「……お別れをして、人間は強くなんねん、」
「……それを知らんまま大きくなったら、弱いまま、」
「…それはダメやからなぁ…、」
『ッ!!じゃあ、これ、……上げるわ』
『お前にプレゼントするやつ、』
青色の夜空みたいなutと掘られた拳銃
「……拳銃?」
『俺らが大人になった時、一緒に戦おうや』
「…じゃあ、シッマ」
「…………僕も、お前も大きくなった時、また再会をしよう」
大先生は、じゃあ約束と小指を出してくる
「……指切りげんまん、指切ったらノーマス!」
「指切った!!」
そういう大先生は、そのまま違う国の人達に連れていかれた
俺は、知っている
これが、別の国の人による国への脅しだと
誘拐だと、
もう、会えることなんてないってことも、
全部、全部知っている
その後は、のうのうとただ生きていた
自分と同じ歳の癖に、先生気取りしていたアイツはもう居ないのだと
そう分かるほどに人生は辛かった
何年かが経った時、パソコンを弄っていた時だ
『……は、?、これ……』
それは、とある幹部の写真だった
そこにアイツは居たのだ
だけど、雰囲気が違った
きっちりとした服、メガネ、背筋をきちんと伸ばす、
あの時のアイツは真反対だったはずだ、……
……彼奴ならそれでいい、
彼奴の元へ行きたい
また、……会いたい
それからは、早かった
軍学校へ行って誰から見ても成績が1位だと思われるような態度をした
後輩ができた、
後輩には、悪いが、直ぐに軍学校を出た
後輩もここに来たらいいなんて助言して、
我々軍総統に自ら、頭を下げて鬱に合わせて欲しいとそういった
その行為が面白かったのか、グルッペン総統は気に入った、この軍に入らないか?なんて言ってくれた
そのまま自分は幹部研修期間というものに入った
まぁ、1ヶ月間幹部と同じ生活をして、触れ合って笑い合う
1ヶ月後、本当にその人が幹部に相応しいかを議論するというものだ
11人全員が許可しないと幹部にはなれない
きっと認めてくれるだろう、……そう俺は甘くみていた
まず最初は、自己紹介から、
自己紹介から、自分のイメージを良くしなければ入られないだろう
ドアの向こうから聞こえる声、
gr「くふ、ははははw、これからもしかしたら、仲間になるかもしれない」
gr「幹部研修生を紹介する」
gr「入ってきていいぞ」
そう言われキィィィとドアを開ける
そこには、カラフルな幹部達が居た
gr「幹部研修生のコネシマ君だ」
『あ、!どうも!コネシマですぅ!』
そんな軽い声で言えば
sha「よろしく〜!」
だとか、
rbr「よろしゅうな〜!」
なんて声が聞こえてくる
あぁ、ここは暖かいんだな……そう思った瞬間、1人
場に合わない声が聞こえる
「…は?」
声の方向に目をやると、
『大先生、?』
青色の姿が見えて
sha「お、!そこ2人知り合いなん!?」
「……、軍は、危ないってあれほどいうたやろ、……」
「戦場に、その生半可な覚悟のまま行こうとしとるんか?」
「なんでよりによって、軍人やねん」
「お前には、駄目やそういったはずや」
『……大…先……』
「はぁ、……幹部研修生やったっけ?」
「1ヶ月間の間に全員にサイン貰わなあかんけど、俺は上げへんから」
「会議内容これだけ?」
「意味ないし帰るわ」
こいつは、こんなヤツじゃ……、
sha「あっはは、……機嫌悪かったんかなぁ」
rbr「酷くてもあんなんは無かったんやけど、……」
tn「まぁ、いつも通りっちゃいつも通りやけどな」
em「少し空気がわるくなっちゃいましたが、今から歓迎会やりましょ!!」
そんな事を言われながら、俺は歓迎会という名の飲み会をやった
だけど、ずっと心の中にあるのは、
「なんでよりによって、軍人やねん」
「意味無いし帰るわ」
その言葉たちだった
歓迎会にも彼奴は来てくれなくて、嫌われたのだろうか、なんで彼奴は変わってしまったのだろうか……、
まぁ、良いか
なんて思っていたのも塚沼、……
まぁ、3週間が経ったぐらいだった
案外、ここの軍の人達は俺が悪いことをするような人じゃないと思ったのか、
サインをすっと直ぐに書いてくれた
残りは、大先生だけ、……
コンコンとドアをノックする
ドアを開けるとくるり、椅子を使って
こちらを向く大先生がいた
「……、なんの用?」
『なぁ、大先生、……サインしてくれへん?』
「…………、嫌や」
『いやぁ、そんなこと言わんでさぁ、』
『再会やっけ?お前も俺ももう、デカなったやろ?』
『お願いやねん』
「……………………はぁ、……」
「俺は、お前らと仲良うこよししようおもてないねん、」
「近づいてくるな、」
そう、睨みながら言ってくる彼奴は
全くもって、昔の優しい彼奴とは別物だった
『……、すまんな、』
『俺は、ただ…………、』
「うっさいねん、はよ出ていけ」
ゆっくりと扉から出る時、さっきの続きを言う
『お前に、また教えて貰いたいねん』
そう言って扉を閉めた
すると、もう借り任務の時間だったので、素早く動く
本当はシャオロンが一緒だったのだが、シャオロンが俺ついてなくてもシッマは行けるわ!借り任務やけど、ひとりでやらせたらええやん!!なんて言ったらしく、俺はひとりでやることになった
任務は、B国情報局局にあるUSBメモリを回収するだけ、
相手が敵意があるなら攻撃も良いと言われた
B国までは近いので警戒もあまりせず、施設の中に入った
俺は、知らなかったんや、
自分の後ろに敵が居ることを
インカムは強引に取られて、踏まれた
そこで頭を強くうち、俺は意識を失った
ut視点、
俺は、仲間というものが怖かった
もう、作りたく無くなったのだ
そりゃあ、昔は沢山作って、相棒なんて言える教え子までつくって楽しかった
とある時、別の国の人に誘拐された
まぁ、よくある事だった
自分は、国が自分を助けないと選択したと連絡がきて、そのままずっと奴隷のような生活を送っていた
なにより寂しかったのは、仲間達が俺を助けてくれなかったこと、
シッマはしょうがない、彼奴は親に囚われて周りの状況なんて分かりっこないのだから
だけど 仲間たちは、俺を見捨てたんだ
そう思えば、思うほど仲間なんて作りたく無くなった
なのに、グルッペンときたら無愛想に仲間やってなりたくない俺をずっと擁護して
はよ、捨てりゃあええのに、
だけど、此処に居させてくれることに感謝しているから、……捨てられたくないから
自分は完璧になる、
可笑しいよな、捨てられたいから無愛想にしているのに、此処に居させてもらえるから完璧になるなんて
そんな事をずっと思っている時、
コネシマが来たんや、
こいつには、まだ軍が難しい、
それに、こいつにはそんな残酷な世界なんて見せたくない
だから、俺はこいつが辞めるように
ずっと貶すんや
目を開ける、少し寝ていたようだ
そういえば、コネシマが任務だったか、そう目をやると急にショートする
これは、……
『緊急事態発生、コネシマが捕まった!!』
マイクを手にそう言うと、事の大事さが分かるように軍の雰囲気はドンと落ちる
コネシマがッ!コネシマがッ!!……
死んじゃう……、
それだけは嫌だから
会議室へとダッシュする
扉を開けると全員がいた
gr「コネシマ部員の救出をする!」
gr「誰が行く?」
『……俺が行く』
sha「俺が行くわ」
gr「…そうか、では行ってこい鬱 」
sha「なんで俺はダメやねんッ!!」
gr「……、特に理由は無いが、今回は……彼奴にいってもらわなきゃいけない気がしてな」
gr「頼んだぞ、鬱」
『分かったわ』
直ぐに、拳銃を持って素早く、B国への情報局に向かう
大きな音をたてて、情報局のドアを開ける
こっちに向かってくる人は全員殺す
コネシマは何処だ、そういう風に聞いても誰も答えない
1番奥にあるドアを蹴り開けると、
コネシマが血を流して、椅子にくくられていた
直ぐにナイフで縄をきり、呼びかける
『……コネシマ、おい、起きろ』
「…………ん、?あぁ、」
「……大先生やん、助けてくれたん?」
『……はぁ、そうだ』
『………………早く帰るぞ、』
立たせようとすると、立てていなくて、
直ぐに倒れてしまった
よく見ると、頭、足、手と全てから血が流れていた
酷い怪我だった
そういえばと、周りを見渡すと
血が致死量出ていて、……
『……ぁ、……ぇ、……コネシマ?』
『死ぬなッ!』
肩を揺する
反応はない
『死ぬなよッ!!』
肩を揺する
反応はない
『起きろッ!!!』
肩を揺する、激しく揺する
反応はない
『なぁッ!!!』
お腹の上で顔を押し付ける
『コネシマッ!!!!!』
泣きじゃくりながらそう叫ぶ
「…………んぁ、…………ケホツ、……な”んや”、ケホッゴボッ」
血混じりながら、笑う彼奴は……、
なんとも言えない表情をしていた
『なぁ、……ッ、死なんといて……、』
『ぼく、コネシマが居なくなったらッ!』
「ん、はは……、しょうが…へんなぁ」
「なら、…………もう、…お前のままで、……あいつらと……絡んでぇや、 」
「みん……な、……と」
「なか、……よく、…してぇや、ケホッ」
『やって、……皆居なくなっちゃうんや、……僕の前から……ッ、!』
「アイ……ツらは、……大丈……夫や、」
「ふは、……wも、……限界、やわ、」
そう言って目を閉じるアイツを背をおって
『絶対ッ!死なせへんッ!!!』
走って、走って、……
我々国まで向かった
バァンッ!大きな音を立てて医務室の扉を開ける
『見てくれッ!!』
ゆっくりと降ろす、しんぺいさん達は、忙しそうだった
俺は医務室外にある椅子に座ったままコネシマを待った
死んでしまうかもしれない、そんな言葉が頭の中をくるくると掻き乱す
そんなとき、
1番、聞きたくないアナウンスがなった
<……幹部の皆、今すぐ、……医務室へきて>
元気がない、それを彷彿とさせる絶望の声
『……こね、……しまッ、』
ガラガラと医務室のドアを開ける、
すると幹部の皆も直ぐにこっちにくる
カーテンを開ける
『……ぁ、』
ベットの上で、包帯巻にされ、
機械音声がゆっくり、ゆっくり鳴り響く
どんどん数字は少なくなっていく、……
シャオロンが、怒鳴り声を上げている
「お前が行ってなんでこいつがこんなんになっとんねんッ!!!」
「こいつをどうにかせぇやッ!!!」
でも、そんな怒鳴り声なんてどうでも良くて
『……、』
トントンがシャオロンをなだめている姿もどうでも良くて、
今自分の目の前にある、その体を、……
自分は、何も出来ないと、無力な自分が憎たらしくて
『……』
gr「……、お前は、コネシマと相棒とも言えるほど仲が良かったそうじゃないか、」
ふと、グルッペンが自分に言う
gr 「……、そんなお前に、命令だ」
gr「コネシマと2人にさせる、…最後まで喋り続けろ」
そんなの、出来るのか?
こいつを否定してきた自分に……、
『……、』
『……、ハイル・グルッペン』
gr「では、皆、……外に出よう」
少し不満そうな顔をしている者も居るが、グルッペンの命令を聞いて直ぐに部屋から出ていく
『……、なぁ、コネシマ』
『ぼ く、……お前と離れてから分かってんけど 』
『お前が居らんと、寂しいねん』
『お前は、先生らしいことをお前にやって貰って救われたってそう笑ってくれたけど』
『僕だって、本当はお前に救われたんだ』
『そのニコッとした笑いなんて、彩りなんて無かった真っ暗な世界で、太陽のように照らしてくれたねん』
『なら、……って、……条件つけてくれたやん?』
『条件なんてッ!!何個でも受けるからッ!!』
『やからッ!!!生きてや』
だんだんと、数字は小さくなっていく……、、
そんなの嫌だから
『生きろや!!!シッマッ!!!!!』
だんだんと、数字はでかくなっていく
『ぁ、……』
「んな、声出さんくても聞こえるわ」
「ぐじゃぐじゃな顔しとんなぁ?ww」
「不細工な顔がもっときもいわww」
『うっさいねん、』
「いや、……ガチ泣きやん、」
「なぁ、泣き止ませ方俺しらへんのやけど」
『……、心配させた罰や』
「許してや!!すまんて!!」
『……、知らん』
「んで、彼奴らと仲良うしてくれるねんな?」
『……おん、』
「……なら、元のお前でまた自己紹介しぃ、」
「どうせ、前のお前まともな挨拶しとらんやろ」
『お前も大概やろ』
「うっせ、」
<幹部の皆さん医務室へ来てください>
バンッと大きな音を立てて、全員が入ってくる
「お、皆勢揃いやなぁ!!」
zm「なに、……心配させてんねん……、」
sha「……ほんま、すまん」
「ゾムすまへんなぁ!ええよ!別に気にしとらん」
「あ!!大先生、サイン書いてや!!」
『ん、?あ、?サイン?』
『ええよ〜!書いてへんかったか……、』
『すまへんなぁ、』
tn「いや、誰やねん!!」
『あ、とんちぃ!僕やで!』
tn「いや、ホンマに誰やねん……、」
rbr「なんか、アレやなwww、どら〇もんの綺麗になったジャイアンみたいなwww」
「大先生、ちゃんと改めて自己紹介せぇ」
まぁた、こいつめんどくせぇことを……
『あ、どうも、鬱ですぅ!、』
『色々あって、皆の事を避けてました……』
『ほんますんません』
『んま、!シッマと相棒やってますぅ! どーぞ、よろしゅう!』
os「……、キャラ変しためぅ、……ww」
ht「めっちゃ変わるじゃんwww」
gr「まぁ、これからもよろしく頼む!」
丁度、窓から入ってきた
桜の花弁のように、……僕らもまた未来へと進めたらいいなと思った