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ジュー、
『痛いっ、…いたいよ母さん…』
ジュジュっ、
『…ねぇ、……今日僕の誕生日なんだよ?』
『おはなし、…聞いてよ…、』
グジャ、グジャ、
ぐじゅっ、グジャッ、ぐちゃ、
『あ”ぁぁあ、い”っぁ、…ごめ、』
『…かあ、…さん、』
目を開ける、
それは、ベッドの上だった
『…はぁ、…』
汗でグチャグチャなベッドに少し気持ち悪いと感じる
誕生日にいいことなんてない、
すぐに着替えて食堂へと向かった
机に付いてパクリ、…そう食べようとした時
スプーンが落ちてしまう…、
『……ぁ、』
rbr「…、ゾム?」
ロボロが不安そうに俺の名前を言うと他の皆も大丈夫か?なんてこちらを向いて言ってくれる
『…ぁー、うん、大丈夫や』
kn「…ゾム、それほんまか?」
ちょっと顔色悪過ぎちゃうか?
なんてフードを取ろうとするものだから、
『ぁ、ちょっ、やめてや!!、』
自分のフードの下にあるものをこいつらが見てしまったら、…
『まじでやめろって!!ほんまに、…』
バッと自分のフードが取られる
『ッ!!!?』
rbr「…ぇ、?」
コネシマを突き飛ばし、すぐにフードを被る」
『……っ、…』
そして、直ぐにその場から離れるように走る
「ちょ、…おい!!!ぞむ!!」
ロボロに見られたロボロに見られた
嫌われる、…嫌われてしまう…、
本当に誕生日は、良いことがない
自分が見られたくないのは、目と頬に理由がある
頬は、印をつけられたから、
目は………、あの頃の話を思い出したくないので辞めておく
俺は、走って、走って、バンっと部屋のドアを開けそのまま入る
部屋入ると、凄い静かだった
インカムから会議室に来いと言うのが来て、行きたくないが足を頑張って動かす
キィィィっと音をたて、ロボロとコネシマの方は目を向けないように、自分の席につこうとしたとき、
ぽんぽんと、肩を叩かれる
香水の匂いがするからメンバーでは無さそうだ
『……、はい?…どうされましたか?』
そういえば、今日は外交だとかなんだとか言ってたな、なんて思いながら、顔を上げる
「…、ノゾムちゃんよね?」
1番聞きたくなかった声、
「貴方に会いたかったの、
また会えて嬉しいわ♡」
二度と会いたくなかった人、
もう会わないと考えていた人、
縁をきったひと、
『…かぁ、…さ、…ん?』
tn「ゾム?」
ぞわり、体が怯えていた
足を動かそうと走ろうとしても、
足は動かなかった
次第に足の力は無くなっていき、昔と同じ目線だ
母さんが自分を見下ろして、自分が母さんを見上げる
そんな感じ、
「あぁ、そうよ!戻ってきなさいよ」
「施設は、貴方を受け入れる体制が万全なのよ?」
『ヒィッ、…ふ、…ぁ、…』
「怖がらないで?大丈夫よ…♡」
そこにすっと前に入ってくるグルッペン、
gr「すみませんが、こいつは私のなんですよ」
gr「なのであげられません」
『グルッペン……』
「…は?」
そう言った瞬間、コネシマとシャオロンが俺の前に俺を守るように立つ
kn「ゾム!!?」
sha「…おまっ、…!!?」
シャオロンとシッマにびっくりして、フードが落ちる
「あぁ、…ノゾム、…絵の具で塗りつぶした片目は本当に綺麗ねぇ」
rbr「なっ!!?」
「ほんと、綺麗な黄緑色…、」
「頬の印から、もう逃げられないこしとをしっているのにねぇ♡」
「…あら、…貴方達は誰かしら?」
kn「…、ゾム」
シッマはその問いかけも反応せず、俺をおんぶする
「…、私ののぞむちゃんに何をするのッ!!?」
『…っ、ひぃっ、…ぅ、ぁ、』
sha「ゾムはお前なんかのもんやない、グルッペンのもんや」
sha「勘違いすんなやクソ野郎」
「…のぞむは私のものよ!!!黙りなさい!!」
kn「大丈夫や、ゾム」
kn「俺らがお前を守ったる」
その声で安心したのか、自分は眠ってしまった
ねぇ、のぞぉむ?
おめめさ、1つ綺麗じゃないね、…
お母さんが直してあげるわ、
絵の具で付けると綺麗になるねぇ、…
お人形さんみたいだね、…のぞむ
さ、…また実験しに行こっか、
今日は、脱走しても居場所が分かるように印をつけなきゃね!!
あなたのためにいってるんだからね?
ね、?のぞむ
目を開ける、
ut「ぞむさん、…大丈夫か?」
『…おん、…』
ut「無理するやないで?」
ut「…、ゾムさん」
ut「お目目綺麗やなぁ」
『っ、!!?』
気づくと自分のフードは落ちていた
なんで、気持ち悪いのに、…
「ゾムさんのお母さんはもう来んから、おびえないで大丈夫やで」
『…いや、…でも…、』
ut「ゾムさんの瞳は綺麗や、何よりも綺麗」
ut「マンちゃんとはまた違う、明るい黄緑色」
sha「ほぉーんま、俺もそういう目の色なりたかったわぁ、」
『……、』
sha「元気出せよぉ、…元気出さな、おもしろくないやんけ、…」
rbr「ぞむぅー?」
『…、w』
目の前に映るこいつらを見て、少し笑ってしまった
『お前ら揃いも揃って元気出さすの下手過ぎかw、』
rbr「!?うるさいわ!!www」
sha「せやぞぉ!?シャオロン様かせっかく励ましてやってんのに」
『ふふ、ww、…まあ、ありがとな』
「…ゾム、…起きて早々悪いが、話してくれはしないか?」
「お前の過去を、」
『…ええよ、…あ、笑える話なんてないで?』
「それでいい、」
自分はとある1家の末子として生まれたんや、
ま、…幸せやった
ある時、父親が軍に行き、そのまま死んだ
まぁ、国の為に死ねたなら誇るべきことだ
母親は、酷くショックを受けた
受けて受けて、…耐えきれなくなった挙句、
母親はおかしくなった
他の兄弟を殺して、俺だけを女の子として育てた
理由は、瞳の色が自分に似ていたから
それだけ、
だけど、俺の瞳は片方はくらい緑で片方は明るい黄緑色だった
それを気に入らなかった母親は
俺の瞳に絵の具を塗った
これで、綺麗になると本気で思っていたのだろう
もちろん、失明した
失明して、まともに働けなくなった
父も兄弟も無くなった俺は、働くしかなかった
母さんと自分の生活を守るために、
だけど、自分は失明してまともに働けなくなった
母さんは、俺をとある研究所に連れていった
そして、俺は人体実験にあった
長大なパワーを子供に与えると言うものだ
自分は、…自分以外に10何人居たが、自分だけ助かってしまった
母さんに褒められたさ、
その日はたまたま誕生日だった
だから、母さんにプレゼントをちょうだいってねだったんだ
そしたら、焼印をされた
母さんはそれがプレゼントだって笑ってたんだ
俺はその晩、走って逃げた
片目は何も見えないけれど、走って、走って走りまくった
あいにく、12月でクソ寒い中だったから、凍死しかけた
んな時に、ロボロとグルッペンにあったんや
『んな、…感じやなぁ…w…、』
「ゾム…、…辛かったな…大丈夫や、…な?」
「もう、お前を実験するやつも、お前を酷く扱う奴も居らん、やから大丈夫や」
そう頭を撫でられる、
『…やめろや、…泣いてまうやんか…、』
「ええよ、泣けや」
『んふ、w…ありがとぉな、』
「あー、!!?後ゾム!!」
『ん、?』
「誕生日おめでとう!!」
『ありがとう』
何も見えないと思っていた瞳でも、
一つだけ見れたものがある
それは、…皆のキラキラとした色だった