朝
目を覚まして
横を見ても
ホソガの姿はなかった…
ホソガなら
「冗談だよ笑」と言って
戻って来てくれると思っていた
でも…
会社では
話しかけようとしても
逃げるようにして
聞いてくれない
俺は
だるい体を起こして
会社に行く支度をした
会社に行くと
ホソガは既に来て
デスクに座っていた
俺に気付いたのか
🦄「おはようございます、”社長”」
と言った
“社長”
その言葉は
前までは当たり前に聞いていて
何も思わなかった
しかし今は
言われると
心の距離を感じ
自然と
重くずっしりと俺にのしかかって来た
言われるのが
苦しくて
辛くて
俺は何も返さずに席についた
今日こそはホソガに聞かないと
別れたいって言った理由を
ホソガは俺の事が嫌いなのか?…
暗い考えが浮かび
表情にも出ていたのか
ホソガが心配そうな顔で
🦄「社長、どうかしましたか?」
そんな顔をして聞くなよ…
そう思いながら
🐨「何もない、大丈夫だ」
と答えた
お昼休憩時間になり
俺が椅子から立ち上がり
ホソガに話しかけようとすると
察したのか
ホソガは足早に社長室を出て行った
俺は追いかけるように
社長室を出た
ホソガは食堂や他の所に行かず
会社のビルを出た
俺は驚きながらも
ホソガを追いかけた
ずーっと歩き続けるから
俺は足を早めて
ホソガに追いつき
手を掴んだ
しかし
ホソガは顔をこちらに向けず
バッ
手を振り払って
先程よりも早く走り出した
🐨「ホソガッ」
俺も
追いかける足を早めて走った
再びホソガに追いつき
腕を引いて
自分の腕の中に入れた
🐨「ホソガッ」
🦄「やめてッくださいッ」
抱きしめる力を強めた
ホソガッ
俺は
ホソガを自分の方に向けた
🐨「ッ!?」
ホソガは
思いもよらない顔をしていた
🦄「ッバカっ」
涙目でそう言って来た
何で泣いてるんだ…
🐨「ホソガ、何で泣いて」
🦄「ナムジュナのバカッ、追いかけて来ないでよッ」グスッ
何でそんな事言うんだよ
🦄「ナムジュナにはッ僕なんか必要ないよッ」
🐨「はッ?」
“必要ない”?
何言ってんだ
親も
会社も
お金も
他の物は奪われたって良い
何を手放したって良い
でも…
ホソガだけは手放したくないんだ…
コメント
4件
最高……お互いのこと思いやってる所とか、もう、あぁ、、、ナムさん、ホソク頑張れ、、まじでナム両親を恨む