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『二章 勇ましき愚者共のファイターズ』
【次の日 秘田ハナビの部屋】
秘「…いたっ」
昨日は運動をいつもより多くしたせいか筋肉痛で足が痛い
でも気分は1日目よりも断然よかった
秘「…食堂に行くか」
【バイキング】
食堂へ入った途端、嫌な空気が流れていることに気づいた
天「…おはよう。」
秘「あ、おはよう…どうしたんだ?」
天「あれ、見ろよ…」
由鶴の指差す方を見ると、そこには小さなモルモットがいた
秘「へぇ、可愛いじゃないか」
羽「えっと…そういう問題じゃなくって」
秘「?」
全員が口籠る
なんでこんなに空気が暗いんだ?
猪「…そうだ、ハナビ。あとで俺の部屋に来てくれ」
秘「えっ、わかった」
そういうと勝吾は食堂から出て行った
それに続き、他の人まで何も言わずに出て行った
秘「…どうしたんだ?」
音「秘田は気にしなくていいんだよ。」
秘「…お前もなんか知ってそうだな」
音「俺?なんも知らないよ、こういうことは天谷達に聞きなよ」
秘「…そうか」
音「それより名前つけてやらない?猫、案出せよ」
猫「チャッピーとかどうでござるか!?」
音「センスないな〜、お母さんの子宮に置いて来たの?」
蛇「また変なことをやってますね…」
椅子で小説を読んでいた吾郎がゆっくりと近づく
蛇「…なにやってるんですか?」
秘「モルモットの名前を決めてるんだ、なんかいい案あるか?」
蛇「…ハム助とかどうですか?」
猫「モルモットでござるよ」
音「いいじゃん、ハム助で決定な。」
秘「いいのかそれで」
音「ほら蛇足。名付け親なんだから持って帰れよ」
蛇「わかりました、部屋で一人は寂しいのでちょうどいいですね」
そういうと吾郎はモルモットを手で抱き、いそいそと出て行った
俺も勝吾のところへ向かうことにした
【猪爪勝吾の部屋】
猪「おっ!やっと来たな!」
荒「遅いぞ!ハナビ!」
秘「遅れて悪かったな」
勝吾の部屋にはお菓子の袋がそこら中に散らばっていた
猪「それじゃあ全員集まったし、コロシアイバスターズの活動を始めるぞ!」
秘「久しぶりだな」
荒「だよな!」
猪「それじゃあ、これをご覧ください!」
勝吾は写真の貼っているホワイトボードを取り出した
荒「…字が汚いな」
猪「い、いいだろ!徹夜で急いで書いたから汚いだけだ!」
秘「…漢字間違ってるぞ」
猪「え?!どこ?」
秘「希望の望と、東雲光の雲、それに睡蓮の睡が水になってる」
荒「しかも俺の漢字も間違ってんじゃん!」
猪「そ、それは無視しろ…」
荒「それに忍の字も!」
猪「直すから、直せばいいんだろ!?」
勝吾は俺たちを強制的に部屋から追い出し、扉を閉めた
荒「どうしたんだよ、勝吾」
秘「半分ぐらいは瑞稀が悪いぞ」
荒「え?」
明日もう一度部屋を訪れることにして、俺たちは別れて
その日は自室で過ごした