佐久間side
2軒目に入った〇〇先輩と俺は
カウンターではなくあえて個室を選んだ
本日4杯目のお酒を煽った〇〇先輩は
顔を赤くしていた
と思った次の瞬間だった
〇「はー、あつ……」
ブラウスのボタンを2個目まで開けて
潤んだ瞳と真っ赤な顔で
こちらを見つめていた
その顔は反則だって、、
心臓がバクバクとうるさいくらいに鳴って
〇〇先輩が好きだって気持ちが
どんどん溢れ出てきた
5杯飲んでいた俺の頭も
正常になんか働くわけなくて
理性が崩れる音がした
大「…先輩その顔は可愛すぎます、」
〇「え、なに……ってんぅ?!」
大「…ん」
〇「…んぅ…はぁっ…///」
大「……声ちょーかわいい」
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〇〇side
佐久間くんに連れてきてもらった
お洒落なバーでお酒をのんでから
さっきよりも頭がふわふわしてきて
身体が暑くなってきたかと思えば
気づけば私は佐久間くんに
キスをされていた
それも軽いキスじゃなくて
貪るような深くて甘いキスだった
何が起きたか一瞬分からなかったけれど
残っていた僅かな理性で
彼を押し返した
大「…あ、すみません、嫌でした、、?」
〇「……やじゃないけど、、無かったことに 」
大「それはできません」
「俺、本気なんです」
「本気で〇〇先輩が好きなんです 」
「こんなにもキスしたいって思ったのは」
「〇〇先輩だけだし、初めてです」
〇「……」
大「お返事はいつでもいいです、」
「けど、これからもっとアピールしますから」
「……覚悟しててくださいね?」
〇「……うん、、」
キスが初めてだった訳ではないけど
恋人ではない人とキスをするのは
初めてだった
決して佐久間くんとのキスが
嫌だった訳じゃない
けれど、キスをされた時に
反射的に押し返してしまったのは
岩本の顔が頭によぎったから。
あの時、
キスなんかしていないのに
距離がいつもより縮まったせいで
あのドキドキと高鳴る胸の鼓動を
未だに忘れられない
思い出すだけで顔が熱くなるくらい
岩本が私にとって大きな存在に
なっていたことに 今更気づいた
こんな中途半端な気持ちで
佐久間くんには 向き合えなくて
どうしよう?
これからもっとアピールってなんだろ、?
そんなことを考えながら
佐久間くんと別れた後
1人で夜道を歩いてると
?「…夜遅くに可愛い人が1人で歩いちゃ」
「…ナンパされちゃいますよ」
next……
まだまだ続きますよー☺️