⚠忠実？自傷行為あり

「」▶頭の中

「」▶セリフ

第3話

「”普通”になりたい」

「ふ…はは…」

今日もまたあの夢だ

俺は 誕生日も辛い思い しなきゃ行けないのかい？

笑っちゃうよ…

いい加減…もう…疲れた

俺は片手でカッターを取り出し、もう片方の自分の腕に添えた

「アメリカ…？早く出ないと遅刻しちゃうよ…？」

「ｯ！？あ、あぁ…」

気づかなかった…

見られてないよな…？

「なんでカッター持ってるの？」

「ダンボールを解体しててね…！」

俺はマシューに見られないように血まみれの手を

背中に回した

「早く、スーツ着ないと、！ 」

やば…腕がバレる…

「自分で着るから！！！！」

俺は大きい声を出してマシューを

突き飛ばしてしまった

「え、ぁ…ご…ごめんね…アメリカ…」

「あ、ちが…ちがくて…待って、ましゅ…！」

俺が声をかけたのに気づかなかったのか

部屋を出ていった

あぁ…ぁ”ぁ”ぁ”ぁぁ”ぁ”ぁ”あ”ｯ！

もう嫌だｯ！

俺は…おれは…

“英雄のアメリカ”じゃなくていい…！

“普通のアルフレッド”として居たいんだよ…！

なんで…俺を縛るんだい…？

あんな夢見たくない…！

「…着替えなきゃ」

自分の腕に適当に包帯を巻いて

俺は、スーツに着替えた

早く会場に行かなければ…