※この物語は全てフィクションです。
実際の人物と関係はありません。
私には2人の弟がいる。でも、私と弟達は血が繋がっていない。5年前に両親が離婚し、私は父親について行くことになった。当時、私は一人っ子だったため、どちらが連れていくかでよく揉めていたらしい。その後、父は再婚し双子の男の子が生まれた。
私は現在、高校2年生だ。来年からは就職や進学も考えなければいけない。よそ者の私はこの4人の幸せな”家族”から消えた方がいいのか…
5:30(アラーム)
『もう2月か…。進路どうしよっかな…?』
大学に行くにも学費がかかってお母さんに迷惑がかかってしまう…
『色々考えないとな…』
『紅葉ちゃん、おはよう!』
『お母さん、おはよう!朝食の用意はここから私がするから、お母さんはお父さんのお弁当を作ってあげて!』
『あら、紅葉ちゃんは本当に優しい子ね!』
お母さんの口癖は 優しい子ね だ。弟とはいえ、歳が大分離れているのから、接し方も考えなければいけないから、家にいてもストレスか溜まる。
6:00
『ゆうま、はるま、朝だよ!起きて〜!』
『お姉ちゃん、おはよぉ』
先に起きてきたのは兄のゆうまだった。
『はるま〜、お兄ちゃんはちゃんと起きれたよ』
『僕もちゃんと起きれるもん!』
少し不機嫌な様子で起きてきたのは弟のはるまだった。
『もう朝ごはん出来てるから食べてきてね〜』
『はーい』
6:15
(早くこの場から消えないと、幸せな家族の大切な朝の時間がよそ者によって、台無しになっちゃう…)
『行ってきます!』
『紅葉ちゃん、気をつけてね!行ってらっしゃい!』
『はい!行ってきます!)
いつも、弟たちを起こしたら、すぐに学校に行く支度をすませて家を出る。 いつも、家を出るのが早いから、学校に着くのは1番最初だ。
6:30(バスの中)
『おはよー!今日も早いなww』
『おはよー!樹だって私と同じ時間じゃんww何も言えないよww』
樹は小さい頃からの幼なじみで、私の家の事情を知っている、唯一の存在なのだ。
樹とは仲も良く、いつも一緒に登下校をしている。
次はーー(バスのアナウンス)
『次で降りるぞ〜』
『分かってるよww』
6:45(教室)
『いつも思うんだけどさ、静かな教室って、いつもと雰囲気が違うくて、面白いよな!』
『分かる!』
いつもこうして、クラスメイトが来るまで、2人でダラダラしたり話したりしている。
樹は私の家の事情も知っているから、気を使って一緒に居てくれるのかもしれない…
8:00
『紅葉、おはよー!』
『紗奈、おはよー!』
紗奈は私の親友である。樹と同じで私の家の事情を知っている数少ない人物なのである。
でも、紗奈は樹よりも私に気も使っている感じが少なくて、こちらからしたら、樹には申し訳ないけど、紗奈の方が話しやすい。
『また、2人でイチャイチャしてたんじゃないのww?』
『だから、話してただけだって!』
『そう?ww』
8:15
『皆、先座れ〜!HR始めるぞ!』
『はーい』
コメント
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めっちゃ良い物語です!続き楽しみにしてます!