「…凸さん今日の仕事なんだっけ?」
「え?何言ってるのさもさん?今日休日だよ?」
「え?」
「え」
『………』
俺と凸さんの間に沈黙が流れる。
「…さもさんってここに来る前休日あった?」
「いや、無かったけど…」
「へー…」
と、凸さん笑顔なのになんか怖い…
「ちょっと蒼天に文句言ってくる。」
「ちょっと凸さん!?だめだめ!蒼天との関係悪くしちゃだめ!」
「えー…わかった…」
俺はほっと息を吐く。
「まあさもさん、今日は休日だしゆっくりしてなよ。」
「う、うん…」
「とは言ってもなあ…休日なんて無かったし…」
ゆっくりするのって、とうやるの…?
俺はべットに寝転がってみるけど、なんだか落ち着かない。
ゲームも気分じゃないし…
………うーん、適当に外歩こうかな。
俺はベットから起き上がって部屋から出た。
「…あ!さもくん!」
外に出ようとすると、ななっし〜が声をかけてきた。
「どこか行くの?」
「いや…適当に散歩でもしようかなって…ななっし〜は?」
「私も散歩しようかなって…行きたいところないし」
「…じゃあ一緒に行く?」
「いいの!?ありがとうさもくん!」
…なんか良い休日になりそう。
なんとなくそんな気がする。
しばらく歩いてると、ななっし〜がお店の前で足を止めた。
窓から見える物から、雑貨屋っぽい。
「…入る?」
「え、あ…うん」
「…凄い!きらきらしたものがたくさん!」
ななっし〜が少しはしゃぎながら店のものを見る。
「…あ、これ…」
ななっし〜がある物を手に取る。
それは飴の形をした髪飾りだった。
「それほしいの?」
「うん!あ、でも…お金無いや」
「…俺がお金出そっか?」
「え!?そんな、悪いよ…」
「普段あまりお金使わないし、別にいいよ」
「…あ、ありがとうさもくん!」
お店を出ると、ななっし〜は髪飾りを付けて、嬉しそうに歩き出した。
「えへへ、ただの散歩の筈だったのに、なんだか嬉しい日になっちゃった。」
笑顔のななっし〜を見て、俺まで嬉しくなる。
………一生この幸せが続けばいいなあ…
そう思うようになったのは、ななっし〜のおかげかもしれない。
ななっし〜と一緒に帰ると、皆がリビングに集まっていた。
なんだか雰囲気が暗くて、なんとなく話しかけづらい。
「あ…さもさんにななっし〜さん、お帰りなさい…」
そう言うしぇいとさんの声は元気が無かった。
「…ど、どうしたの…?」
「実は…」
中々言えない凸さんの代わりに、おどろくさんが話し出す。
「このおどみんの中に…」
「裏切り者がいるのだ。」
コメント
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終わり方かっこよ、、、、、