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第5話『むにゃ県あまえ市(旧・天英市)』
旧・天英市。元は冷静沈着な都市計画と、精密な技術産業で知られていた理知的な町。
だが、ある年の地名バトルロワイヤルで、“甘やかし国家ベイビィランド”に敗北し、改名。
その名も——
むにゃ県あまえ市。
敗北の瞬間、勝者代表が放った名言はこうだった。
「だっこされてぇ〜〜町ってあるよね〜♡」
初めは反発したが、いつしか町全体がふわふわ&甘え路線にシフト。
今では看板すら「やさしく読んでね♡」と書かれている。
■登場人物(見た目とキャラ)
●雲母(きらら)・うゆ(17)
町公認「ふわふわ代表」。ピンクとクリーム色のロリータ系制服、首には巨大なリボン、靴はうさぎ型。
語尾に「〜にゃ」や「〜むにゃ」が混じるが、実は空手初段。
「世界をなでなでして、勝つのむにゃ♡」
●保科よし乃(48)
町立“おひるねセンター”所長。巨大な毛布をマントのようにまとい、抱き枕を武器として持ち歩く。
眼鏡の奥からは母性の圧が滲み出る。
「甘えには、技術がいるの。今日は教育するわよ?」
●とうふ杉下(32)
あまえ市・癒やし担当職員。全身パステルジャージ+足にはひよこのスリッパ。
語尾は「ぷよ」。笑うと口が縦に開くタイプ。
「みんな甘えてぷよ〜。勝ちとかないぷよ〜。でも勝つぷよ〜」
●早乙女みるく(24)
元・保健室の先生。全身パジャマ、髪は寝ぐせつき三つ編み。語尾はないが声が常に眠そう。
「競技前にお昼寝10分ください……zzz……」
●将軍モチゴロー(犬・7)
町のアイドル犬。ふわふわの服、顔に「むにゃ」と書かれたバンダナ。基本はバギーに乗っているが、吠えると重低音。
「(ワン……むにゃぁ……)」
対戦国:スパルタ帝国連合
全員筋肉。全員ギリシャ彫刻みたい。
口癖は「根性!」と「うるさい甘さを吹き飛ばす!」
🎯競技:
『甘やかし耐久バトル』
制限時間内にどれだけ相手を“リラックス状態”にできるか競う
手段はおんぶ・なでなで・子守唄などなんでもアリ
審査員はランダムに選ばれた「日々ストレスの多い社会人20名」
●本番開始!
ステージに現れた“あまえ市代表チーム”は、全員ふわふわ素材の衣装に身を包み、
登場BGMは「子守唄×ラップリミックス」。
開始と同時に、うゆが対戦相手のスパルタ筋肉代表に**「ほっぺぷにぷに」攻撃**。
「怒ってると顔がこわいよぉ〜にゃ♡」
→ スパルタ兵士、頬を赤らめて震える。
よし乃はブランケットを広げて、相手の肩を「とんとん」。
「さ、深呼吸してみましょうね〜?」
→ 審査員のOL、号泣。
とうふ杉下は「ぷよぷよアロマ棒」を振り回しながら、ハグで包みこむ。
→ 審査員5名が笑い泣き。
みるくは、競技中に寝ていたが、夢うつつで唱えた子守唄が
「伝説のバブバブ旋律」となり、審査員ほぼ全員が眠りに落ちた。
最後にモチゴローが一歩前へ。
「ワン……(ぐるぐるまわって)……すとん。」
その瞬間、場内の空気が**“癒やし無音”**に包まれた。
最終結果:
むにゃ県あまえ市:癒やし判定満点(20/20)
スパルタ帝国連合:3名が癒されたが自認せず0点扱い
競技後、マイクを握ったうゆがにっこり。
「“恥ずかしい名前”だって、甘えて生きればいいのむにゃ♡
世界も、もっとふわっとしてこー!」
✅次回予告タイトル:
第6話『チーズバナナ首都(旧・ニューヨーク)』
→ 世界的大都市が改名された!?バナナとチーズで戦う超グローバル対決!