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「ん,ん,ん。」
頭いてぇ,喉いてぇ,熱あるんじゃないのか?
「起き!学校遅れるよー。」
「起きてる,,,」
耳鳴りが凄い,,,,,薬飲まなきゃ,何故だろうか、立つと少しマシになった。カラカラの喉にパサパサのパンを詰め込んだあと,薬を飲み,様子を見たが耳鳴りや頭痛は治ったし今日は部活なしの4時間授業中なので学校に行くことにした。
ポンポン,
「にーぃ」
「どうしたんだ,ゆうた。」
「お前しんどいだろ!俺様には分かるんだよ。」
「なら突っ込ませるなよ。」
「すまんな。」
今日はなおきが休んでいた。まぁあの体力バカのりょうや元気の塊のゆうたですら休むのだからそれほど気にはしない。そして時間割は美術,国語,家庭科,数学という二分の一が副教科と言うナイスな時間割だ,家が途中まで同じのけんじと帰るか,なんて考えていると得意な美術が始まった。
「今日は鑑賞をするぞ。これがゴッホの向日葵だ,何かゴッホの向日葵について知ってることはあるか?お,じゃぁりょう!」
「有名!」
「そうだな,有名だな、では他の人何かあるか?お,けんじ。」
「『ゴッホの向日葵』じゃなくて,ゴッホの『向日葵』。」
「お,よく知ってるな,ムンクの叫びもムンクが叫んでるんじゃないぞー!テスト出るからなー。どうしたゆうた?」
「じゃあ枕草子って枕の『草子』なんですか?」
「そうだな,全部間違ってる。まず枕草子は美術品じゃないな。そして枕の草子ってなんだよ。じゃぁ細かい事言って行くぞーしっかりメモとれよー。」
そこからはいつも通りだった。何故か美術の時間は先生に人気があるからか少し大喜利が入る。
「ゴッホは何枚も何枚もこの「ヒマワリ」を描き続けたんだ。凄いだろ?これが美術の良さだ。」
何枚も,何枚も,か、はぁぁ、イッ、、タ。耳鳴り、,,薬,飲まなきゃ。その後は2時間目は薬で耐えたが3時間目は保健室で寝た。4時間目は3時間目寝たおかげか何とかなった。
「後は,,飯ゴッホゴッホ。だけだな,。」
「大丈夫か,ヒマワリヒマワリ。」
「ゆうた,何だそれ。」
「嫌だってゴッホって言うから。」
「咳だよ咳!何だよ飯ゴッホゴッホって。」
「一様けんじたちと帰れよ。けんじなら何とかしてくれるだろ。」
「そうしようかな。」
「枕の?」
「いや分からんは何やそれ。」
「そこは『そうしようかな』の『草子』だろ?」
分かるわけねぇだろ。やっぱ喉の調子悪いな。そしてご飯を終え,靴箱でけんじを待っていると天才二人組が来た。
「けんじ!ん,ん,ゴッホゴッホ,一緒に帰らないか?」
「どうした声と喉と色々大丈夫か?」
「うん,まぁね,ん,ん,」
かいととけんじは家の方向が同じだ。だから体調が悪くなった時はけんじたちと一緒に帰ることにしている。
「今日のはいつもの熱と違って少し喉にダメージが行き過ぎじゃないか。」
「そうなんだよなゴッホゴッホ,,,。」
「今日なおきも休んでるし俺たちの中で風流行ってるのかもな。」
「そうかもね。」
かいとの予想は当たっているのだろうか。でも僕の体の弱さは家族遺伝だし、なおきはべつに体が弱い訳じゃないからな。
「俺には移すなよ。」
「わかったよけんじ、。ん,,,」
「じゃあ俺こっちだから。風治るように神に祈っとくよ!」
「かいとー。病気は祈っても治らないぞー。まぁ最後は神頼みとも言うけどな。」
かいとが宗教キャラ丸出しで帰っていった。正直しんどすぎる。これは無理な奴だ。明日は休みかな。と考えているとけんじとの分かれ道までの最後の直線となった。
「親に生姜と野菜のスープを作ってもらえ、喉が痛いならそれが一番いいからな。」
「あぁありがとな。ゴッホゴッホ」
結局けんじには家まで着いてきてもらった。でもけんじに教えてもらったスープはしんどさが限界突破していたので作ってもらわなかった。家に着いたらすぐベットに潜った。