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俺はアイドル

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俺はアイドル

12 - 一夜限りの相性 超微🔞

♥

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2024年04月27日

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🖤side


🖤「どうぞ」


🤎「お邪魔します…」


俺の部屋にお柴がいていいのか……と自分を疑い


すっかり見とれていた。


🤎「何しよ…グラタン好きよね?」

🖤「え、うん…」

🤎「わかった。作るからまってて。」


🤎「…どこで」

🖤「ん、ソファでいいよ」


男になるからかも知れないけど、男らしさが少しだけ出てきた気がする。

お柴が男になりたいことを俺が知っていること

お柴は分からないと思う。




🤎「できたよー!」

🖤「うん…」

🤎「めめ?」

🖤「ん?」

🤎「…まだ体調悪いんじゃないの?」

🖤「ううん。大丈夫。」


自分でもう区切りをつけなきゃ


大丈夫。


🖤「いただきます。」

🤎「どーぞ!」

🤎「私はメイク落としてくるね。洗面台借りまーす!」


と立ち上がって洗面台の方に行った。

それは嘘。

お柴は今日メイクをしていない。


きっと、ホルモン注射だと思う。



🤎「ふぅー、すっきり。」

🖤「ねぇ、」

🤎「ん?」



🖤「今のホルモン注射でしょ」





🤎「……なんで知ってるの?」

🖤「俺さ、聞いちゃったんだよね。康二と今後のことについて話してるの。」

🖤「男になることは否定しないけど」

🖤「昔からのファンは、受け入れられない自分が嫌になる。」



🤎「……」

🖤「男になったら、どっちをすきになるの?」


これは自分が1番気になること。


男だったら、きっとチャンスはあると思う。


🤎「男。」


🖤「え?」


🤎「性格の違和感は自分だけ。恋愛に関しては変わらないよ。」


🖤「ほんと?」


🤎「……でもそうだよね。推しの性別が変わっちゃうんだもん。辛いよ。」

🖤「……」

🤎「でもね、男になってもずーっと好きでいてくれるなら」

🤎「私は嬉しいかな」



🖤「グラタン美味しかった。ありがとう。」

🤎「ほんと!?嬉しい!」


🖤「いきなりごめんね。モヤモヤしてたからさ。」


🤎「いいよいいよ笑 話聞いてくれてありがとう。」

🤎「私もモヤモヤしてたな…笑」


この時、俺はずっと止めていたブレーキがきかなくなった。



🖤「お柴…いや」

🤎「…?」


🖤「美亜」

🤎「……!?」



もう、今しかない。



🖤「嫌われる覚悟で言います。」

🤎「ん?」

🖤「女の子の美亜はもうあと少ししかない。」

🤎「そうだね…」




🖤「最後に抱かせて。」



🤎「………いいよ。」














🤎「……女の子として生きるの幸せだったな。」

🖤「ん?」

🤎「楽しかった。」

🤎「1番最後に濃い思い出残してくれてありがとう。」

🖤「ほぼ強引だけどね。」

🤎「……それでもいい。」




俺は美亜を優しく、ゆっくり抱いた。

抵抗もなく、全て受け入れてくれて、俺のものにしたいと強く願った。



🤎「私ね、男になったら名前変えるんだ。」

🖤「うん…」

🤎「それで、名前を“れあ”にしたいの。」

🖤「なんで?」

🤎「康二に打ち明けたの。全部。」

🤎「多分その時に聞いたんじゃないかな。男になったら名前どうするのって。」


そういう事か…


🤎「康二とは、私が事務所に入った時から、付き合ってて……」

🖤「そうなんだ。康二優しかった?」

🤎「…うん。SnowManになる時に別れちゃったけどね。」

🖤「今でも康二のこと好き?」

🤎「好きだけど……」

🤎「ごめんね、好きな人の恋バナ聞かされちゃって。」

🖤「いいよ。メンバーだもん。」


🤎「でも、多分今までで1番かもしれない。」

🖤「ん?」

🤎「苦しくも幸せな恋愛できたの。」

🖤「康二と?」

🤎「………うん」


違う。 これは俺の事。

美亜は俺の気持ちに答えようとしているけど、康二がいるから答えられない。


これは、俺から身を引いて美亜を見守るしかない。


🤎「でも、まだ好き。」

🖤「誰が?」

🤎「私が最低な人であることはわかってて?」



🤎「康二と蓮。私が好きな人。」


俺は美亜を抱きしめた。


🖤「俺のことは康二に託す。幸せになれよ。」


胸と肩の辺りに少し違和感を感じる。


🤎「………」


美亜は泣いていた。

今までにないくらい、強く抱き締めてきた。


🖤「康二に思い伝えなよ。」


🤎「……蓮は?寂しくならない?」


🖤「俺はいいから…」

🤎「よくない。」


🤎「お願い。もう少しこのままでいさせて。すごく苦しい。」


俺は美亜を押し倒した。


🖤「この方がラクだよ。」


🤎「……」


🖤「安心するまで、一緒にいてあげるから。」


🤎「明日は仕事?」


🖤「オフだよ。」


🤎「……ごめんね。色々辛いよね。」


🖤「辛いのは美亜でしょ。」


それからずっと


美亜は俺の腕の中で静かに泣いていた。



俺を苦しくさせたくない美亜と

美亜に新しい方に進んで欲しい俺



何が正解なんだろう。

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