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期待なんてしない。
人にも、物にも、自分にも、なんにも。
もう、期待なんてしない。
そう 何回も繰り返して
結局裏切られて
次こそは、ってまた期待して
少しの言動に傷付いて 勝手に沈んでゆく。
次こそは
今度こそは
もう期待なんてしないし
もう期待なんてさせない。
誰のことも裏切りたくないし
誰かに裏切られたくもない。
そんな淡い願いが
また、期待になって 心を締め付ける。
・・・
ほんの少しの 口角の引き攣り
ほんの少しの トーンの落ち方
ほんの少しの 距離のとり方
ほんの少しの
ほんの少しの
ほんとに、気付けないくらいの
そんな 違いにいつも気が付いてしまう。
あぁ、そうかって
無理してるんだ、今って
妙に物分かりのいい自分が嫌いだ。
それでも
愛嬌を振り撒いてしまう自分が嫌いだ。
” 八方美人だよね ”
” 誰にでもいい顔する ”
何度言われたんだろう。
何が悪いんだろう。
何で悪口として ソレを言うんだろう。
嫌われたくなくて
極力みんなと仲良くしたくて
それで
いつも笑って
頑張って
笑顔の練習をして
知らなかったことを調べて
勇気をだして 話しかけに行って
それの何が悪いの。
私だって
私だって、頑張ってるんだよ。
みんなと仲良くしたいんだよ。
それの、何が悪いの?
・・・
『 あのね 』
君の その長い髪が好きだ。
「 ふふ、やば 」
「 そういえば 私も _ 」
触ると猫みたいに拗ねるから
今日も、絡まっているフリをして
『 ん、なんか着いてる 』
半分本当だけどね
半分嘘だけど、ごめんね
「 ありがとう 」
好きだよ
・・・
” 生き抜くには 傷を付けなければなの? ”
・・・
裏切られたんじゃない。
ただ、勝手に期待しただけ。
・・・
死ねばいいのに。
苦しんで、相応の痛みを知って。
忘れられればいいのに。
望まないこと全部、無かったことにして。
こんな私なんて、死ねばいいのに。
みんなみんな、幸せになればいいのに。
幸せになって、早く死ね。
・・・
* この物語はフィクションです
******** この物語
この物語は
この物語は
きっと
きっと、フィクションです。
コメント
1件
第3話、拝読しました。期待と裏切りの反復、それでも誰かを想う気持ちを手放せない切なさが、一行一行に詰まっていて胸が締め付けられました。「好きだよ」の後で「生き抜くには傷を付けなければなの?」と来る流れ、その感情の振れ幅に言葉を失いました。また、髪を触る仕草に込められた「半分嘘だけどごめんね」という狡さと優しさが、とても人間らしくて好きです。 「♡♡♡ばいいのに」と自分を呪う言葉の直後に「みんなみんな、幸せになればいいのに」と願う矛盾、その痛みがリアルで、読んでいてどうしようもなくなりました。そして最後の「この物語はきっとフィクションです」という一文が、読者にそっと問いかけてくるような余韻を残していて、静かに考え込んでしまいました。 みこさんの繊細な心情描写、本当に素敵です。続きも大事に読ませていただきます。