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小学校低学年の頃、母さんと離婚した父さんが再婚した。
再婚相手の女性は凄く優しそうな人で、その人の後ろに小さな女の子が抱き着いて隠れていた。
その子は臆病で人見知りが強くて、いつも何かに怯えていた。
当時は俺も母さんがいなくて寂しくて辛かったらすぐにわかった。
この子も寂しいのだと。
親のいない辛さがわかるからこそ、この子を守ってあげたいと思った。
彼女が笑顔になれるよう過ごしていたら、俺は寂しがっている暇なんてなくて、いつも頭の中は彼女のことでいっぱいになった。
そして彼女が笑ってくれた時、もう俺は寂しくなかった。
俺は誓った。
この子を一生かけて守ろうと。この子のお兄ちゃんになろうと。
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目を覚ますと、窓越しに差し込む月明かりに誘われて顔を上げた。<********************
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