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少年side



意識が浮上しはじめてくる。

瞼の裏は赤っぽくて、光が差していることがわかった。

ゆっくり目を開けると、すぐそばにあるカーテンが靡いていて、その反対側には特徴的なツートンカラーの髪の毛が見えた。


ルカス:「主様。起きられましたか。」

少年:「…?」

ルカス:「少し混乱されているようですね。」


正直自分は何があったのか、あまり覚えていない。少し体が重いような感じはするが、特に違和感は憶えていないのだ。


ルカス:「実は…」




少年:「そんなことが…ご迷惑をおかけしましたね…」

ルカス:「そんなそんな…!きっと慣れない環境への知恵熱のようなものだと思います。なのでしっかり休めば、またしっかり動けますよ。」



起き上がって謝りたいのは山々だが、中々動けそうになかったため、ペコリと軽く一礼をしておく。


ルカス:「そうだ主様。食事は可能でしょうか?もし食べれるようなのでしたら軽く食べてから薬を飲もうと考えていまして…」

少年:「なるほど。夜中に起きたので少し小腹空いていますね…。お願いしてもいいですか? 」

ルカス:「わかりました。ロノくんに伝えてまいりますね。すぐ戻ります。」


ガチャリと静かに扉は閉まり、再び白い天井を見る。あまり熱などを出さない自分にとっては少し混乱することが多いが…彼らのおかげで安心することができた。正直僕は孤児院教育生に聞かされていたことに怯えの心をもっていたが、案外怯えなくてもいいのかもしれない。


ルカス:「戻りました。ロノくんが消化に良いものを作ってくれていますから、少しだけでも食べてみましょうか。」

少年:「わかりました。残ってしまったらごめんなさいね。」

ルカス:「勿論大丈夫ですよ。主様の体調が大優先です。無理しないでくださいね。」


微笑みながら語ってくれる彼には少し安心している。陽気に包まれた部屋は、眠りを誘ってくるような香りだった。


少年:「少し眠たくなってきてしまいました。またご飯ができたら起こしてください…」

ルカス:「勿論です。主様。」


ここで僕の意識は途切れた。

起きると、1日彼はつきっきりで看病をしてくれた。なので次の日には回復した。激しくまではまだ動けないけれど。ロノさんのご飯も食べやすく完食させて頂いた。その後の薬は苦かったけれど。良薬は口に苦しともいうし。でも暫くはあの味はごめんだ。

だけど僕は最後に孤児院教育生から習ったことを彼にやってみた。

“相手の目を見て。”

“にっこり微笑んで。”


『ありがとうございました! 』










【後書き】

おまたせしました

6話目でございます、!

なんとも時の流れは早い…卒業シーズン、本当もうすぐですね…

ご卒業された方、進級された方、他にも色々とおめでとうございます

そしてこのお話を見てくれる皆さん、ほんっとうにありがとうございます!!

1話のいいねが50を達しました!

こんな沢山の人に見てもらっているということを考えると一生懸命考えて、投稿頻度をあげたいという気持ちは山々なんですが…語彙力なく遅くなってしまうんです…でも自分なりに頑張りますので応援していてもらえるとうれしいです…!

皆さまの元気のもと、癒やしなど、皆さまの力になれるよう少しずつ日々精進しようと頑張ります!!

これからもよろしくお願いします🙇

孤児院主と18人の執事。

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