華太が意識を失ってからもうすぐ1ヶ月だ。 事務所の中には静寂が響いている。
青山「華太、頑張ってくれよ」
そう青山がつぶやいた瞬間、電話が鳴った。
青山「なんだ!?まさか華太の意識が戻ったか!?」
そう期待に胸を膨らませ電話に出る。だが、青山の期待は裏腹に、その電話は最悪な知らせだった
氷室「大変だ!小峠さんの心拍数が突然下がったんだ!今すぐ手術を行う!」
などと闇医者は言った。
青山「は……?」
野田と全く同じことを呟く。3秒ほど停止したあと青山はそこにいた、速水、須永、野田、香月に事の顛末を話し闇医者へ向かった。皆驚きで車内はとても静かだった。
そして闇医者に到着する。
香月は不安そうに手術の椅子に座っていた。野田は焦っているのか立って歩き回っている。そうでもしないと不安で押し潰れそうなのだろう。須永は何かブツブツ呟いていた。
時限爆弾を常に抱えているようなものだった。
そして手術中の点灯ランプが消える。
野田が消えたことをすぐさま確認し氷室を問い詰めた。
野田「おい!!何で急に華太の心拍数が下がったんじゃあ!理由は判明しているのかぁ!?」
氷室「ああ、それが、かなりの遅延毒が体に回っていてね。かなり小さな針が刺さっていたよ。 」
須永もすごい形相で華太の安否を確認した。
須永「華太は無事なのかぁ!?」
氷室から帰ってきた答えは……………
YESだった。
その言葉を聞いた瞬間その場にいる全員が安堵した。そして氷室がこう付け足す。
氷室「今まで小峠さんが目を覚まさなかったのも毒のせいみたいだ。今行けば元気な小峠さんを見れると思うよ。」
その言葉を聞いた青山はすぐさま華太の所へ向かった。
青山「ちゃんかぶぅぅう!!」
華太「うおっ、青山の兄貴!」
華太の元気な声を聞いた青山は華太にすぐさま駆け寄りハグをした。
華太「うわっ、兄貴痛いです!まだ怪我が完治してなくて!!」
青山はその言葉を聞きサッと手を離した。
青山「おっと、このリアルパーフェクトヒューマンも取り乱してしまった…すまん」
青山の兄貴は目に涙を溜めている。
そして遅れて香月と野田が入ってくる。そして華太の視線が2人に移る……その瞬間だった。
華太の体が突然震え出し、ひっ………と恐怖の目線を野田に向けた。
どうやら城戸に拷問されたことがトラウマになってしまったようだった。
華太は謝るが、震えは収まっていない。髪色が似ていること、圧をかけて来るところも似ているのだろうか?
そして香月が言う。
香月「野田のカシラ、ここは一度帰った方がいいのではないでしょうか。これ以上ここにいても華太の負担になるだけです。」
野田「うぅむ……わかったぁ。あとは青山と須永に任せたぁ。」
野田は意外な事にすぐに身を引いた。そして野田が帰宅し、しばらく須永と青山で華太と雑談していた。
既に1ヶ月眠り続けていた事、羽王戦争は既に終わりを告げた事。羽王戦争は天羽が勝った事。
たくさん伝えたかったことを話し続けた。 そして時はあっという間に過ぎていく。
面会終了時間が迫っていた。
須永「そろそろ帰るわぁ。華太ぉ、お前の星座占いは一位!だから安心して治療に挑めぇ」
青山「久しぶりにちゃんかぶとお話しできて嬉しかったぜ。また明日来るわ」
そして須永と青山は去って行った。
……To be continued
次回最終回かもしれないし最終回じゃないかもしれない
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