リム「シーノちゃん !! 海の近く行ってみようよ !!」
と、元気に話しかけてくるリムちゃん。
シーノ『ええ、でもリムちゃんはお母さんに行っちゃダメって言われてないの ? 』
リム「言われてる…」
シーノ『言われてるんだw』
リム「でッ !! でも !! なんでダメなのかとか気になるじゃん !! 」
シーノ『確かに…』
そんな会話をしていると、私もだんだん海の近くが気になってきた。
どんな生き物がいるのかとか
なぜ行ってはいけないのか
シーノ『行きたい ! 海 ! 』
「シーノちゃんならそういうと思ってたよぉ ! 」
私達は計画を立てて、次の学校がお休みの日
こっそり海に向かうことにした
??「子供ったら、単純ですねぇ」
??「少し唆したら友達も連れていく、最高じゃないか 」
??「そうですね♡」
海に行く日
リム「シーノちゃん早く !! 」
シーノ『えっと双眼鏡、えあがん、よし !! 行こう!』
リム「遅いよ〜」
母「2人ともどこに行くのー ? 」
お母さんに声をかけられちゃった、
リム,シーノ「『公園 !! 』」
やっぱり私達は仲良しだ
親友だ。
息ぴったりで全く違う所を言える。
母「気を付けてよー」
リム,シーノ『「はーい」』
シーノ『海着いたけど、何が危ないんだろ?』
リム「このしおみずかな、ながされちゃうー !! とかを心配してるのかな ??」
??「理由は僕達ですね」
1人の黒髪の男の人が声をかけてきた
…今なんて言った?
お母さん達が行かないように言ってる理由がこの男の人?
耳が長くて赤いメッシュが入っている。
誰だろう
ここは割と田舎の方だ。だいたいの人と知り合いなのに、…
レン「おっとすまないね。僕はレン。」
シーノ『!?』
さっきからいつもいっぱい喋ってくれるリムちゃんが話さないと思い隣を見ると
黒髪の女性と話しているリムちゃんが見える
シーノ『リムちゃん !!』
きっとリムちゃんもこの人たちがAruの人間であることを聞いたのだろう。
こっちを見るリムちゃんはとても青ざめている
クスナ「私はクスナ。よろしくお願いしますね♡」
夏なのに着物は暑くないのだろうか(
シーノ『リムちゃん逃げるよ!』
リム「うん!」
急いで2人で走り出す。
後ろから音はなかったが、恐らく追いかけられているのだろうという気配はあった。
走り出して5分。まだ後ろに気配がある。
にしてもなにかおかしい、
5分もあれば大通りに出るはずなのに
海しか見えない。
リムちゃんも気づいたようだ。
小道を見つけ入ろうとしたところで
リム「あれッ!?なんで!?」
レン,クスナ「「捕まえた」」
レンとクスナに腕を掴まれた
レンの手によって目を隠された私の耳に届くのは
海の音と
私とリムちゃんの息切れの音
のみだ
何故レンとクスナは息切れをしていないの?割と私達は足は早い方なはずだ、
5分本気で走って息切れしない人などいるだろうか
なんなら、5分というのも5分じゃないかもしれない。私の感覚だから。
もしかしたらもっと時間がかかっているかもしれないのに
何故?
クスナ「ほんと、足早くてびっくりしましたよ?♡」
リム「やだ、何も見えない、たすけて、」
シーノ『なんで、私達なの、?』
リムちゃんも目を隠されているのだろう。声が震えながら「何も見えない」とずっと言っている。
歩いている感覚は無いが、何となく海の音が近づいている?
??「あ、来た来た。遅いですレンさん」
??「まぁいいじゃなーい?♡」
2人の男性?の声がする。
にしても「きたきた」ってなに、?私は歩いてないし、抱っこもされてない。なんで?
そう疑問に思っているとレンによる目隠しが外された
さっき私達が走り出した海、?
なんで
さっきは小さい小道なはず
にしても目の前の男の人は誰だろう
??「ん、よろ」
レン「彼は案内人の紫鳴だ。」
そうレンが言う。
シナリ「よろしくなぁ?ニコォ」
嫌な笑みを向けてくる。サングラス越しでも整った顔は見える。
クスナ「彼は桃李くんです!」
そうクスナがもう一人の男を指さして言う。
モモリ「可愛い子達ねぇ、よろしくねぇ❤︎」
中性的な顔をした男性が顔を近づけてくる。
笑っているようだが目は笑っていない。このふたりはなんとも怖い。
リム「…ガタガタ」
リムちゃんも考えていることは同じらしい。
シナリ「んじゃぁ、いくかぁ、」
そういい紫鳴は私を、桃李はリムちゃんを担ぎ海に進んでいく。
チャポンッ
そう音が鳴った瞬間、一瞬だけ息ができなかった。私は息を吸ってしまい、水が鼻に入った
シナリ「大丈夫かぁ?」
そう紫鳴は言い、私の鼻に触る
触られた瞬間、さっきまでの苦しさが無くなった。魔法だろうか
にしても、ここはどこだ
海に入って、階段を降りている?なぜ呼吸ができるの?
沢山考えても何も分からない。
モモリ「ほら紫鳴、付けないと」
紫鳴と桃李が急に見たことの無いマスクをつけた。
本で見た事がある。
ガスマスク
だ。
そう認識した途端に、急な眠気が私とリムちゃんを襲った_
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