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♪〜♪〜
部屋で誰かがピアノを弾いている
???「それにしても………本当に兄さんはどこかにいってしまったのかな…?」
ピアノを弾いていた手を止めた
召使い「申し訳ございません、私にも詳しいことはわからないのです」
???「いや、良いんだ。呟いただけなのだから……俺が、あの時気づいて止められていたら…………」
召使い「そんな……アカシック様のせいではございません!!」
「君は優しいね……。でも、俺には人の願いを叶える力が生まれつきあったんだ。でも、その力を持ってしても、兄さんを助けられなかった……何故なら、レコード家に関係することはどんなに強い願いであっても叶えられないのだから…………」
召使いは黙って彼の話を聞く
「あんなに俺に助けを求めていたのに……助けてって俺を見て叫んでいたのに……助けられなかったんだ。俺は……兄さんに嫌われてしまったのではないかと不安なんだ」
金色がかった茶色の瞳が悲しそうに揺れていた
「みんな俺のことを救世主と呼んでいたり、奇跡の子と好き勝手に呼んだりしているけれど、実際は違うんだ……俺は………俺は、ただの無力で臆病な精霊だ……」
召使い「アカシック様……………」
彼は時計を見て言った
「……おっと、そろそろ戻らないと。じゃあ後は頼んだよ」
召使い「かしこまりました」
アカシックは部屋から退出した
「………兄さん、必ず助けるよ」