⚠▶吐血、嘔吐あり
第13話
あの後俺は枢軸や連合の皆の家に遊びに行った
それはとても楽しくて、嫌なことを忘れるくらい
でも、それでは許してくれないんだよ
「オ”ェッ…ハッ…ァ」
ビチャ、と音を立て便器に向かって 嘔吐する
苦しい
気持ち悪い
早く終わって、
「アルフレッド、大丈夫か、?」
「あー…さ、?な、んで…」
振り返るとなぜかアーサーが
俺の後ろに立っている
「お、い…口…」
「ちょっと、見ない…で、!ッゲホ」
咄嗟に便器の方を向き口から出てきそうなものを
吐き出す
血、?
「口の周り、真っ赤だぞ…?」
今まで吐いてたのは嘔吐だけじゃなく、吐血、
それに気づかなかった
「あ、あぁ…大丈夫さ、俺は…、」
視点がぼんやりしてくる、
俺は立ち上がろうとしたが、 倒れてしまった、
「お、おい!?大丈夫か、!?アルッ!」
アーサーは必死に声をかけてくれる、
俺は君に最低なことをしたのに
“悪役”は君じゃなくて俺なのに、
“英雄”でも君を救ってあげれなかったのに、
「なんで、俺を嫌わないの、!?
俺は、酷いやつなのに、君からしたら、
体調が悪くなる原因なのに、! 」
少し起き上がって、彼を睨みつける
自分が悪いのに、
そんなの知ってる
けど…
なんで本当に嫌わないの、?
ずっと話しかけてくれるの?
離れていかないの?
そんなことを考えてるウチにアーサーは
口を開いた
「せっかく心配してやってんのに」
「昔っから大っ嫌いだ」
どんな酷い台詞が飛んでくる?
ねぇ、早く言ってよ、アーs…
「i love you、」
「ぇ?」
「お前の事はまぁ、一時期は嫌いだったよ、
でもな俺の弟には変わりねぇよ」
アーサーはそう言うと俺に近付いてくる、
後ろに少しずつ離れる
「こっち来ないで、!
そうやって俺の事を馬鹿にしてるんだろ、!?
俺に近付いて来るのも
後ろに隠し持ってるナイフで刺そうとしたり、!
信用した瞬間裏切るんだろ!?
君は、そういう人じゃないか、!」
…ぴた、と悲しそうな顔をしながら
アーサーはその場に止まる
「俺の事、本当は大っ嫌いな癖に、!
早く居なくなれとか思ってるくせに!
どうせ気持ち悪いとか、
これだけの理由で悩んでたのかとか、
すぐ離れていくだろ!
だから俺の事なんて放っておいてy…」
ぎゅ、と俺の事を彼は抱きしめて
俺が離れようとしても離さないよう力を入れる
「ずっと、そう思ってたんだな、
俺が離れる時は死ぬ時だ、これからもずっと
お前は可愛い弟だよ、アルフレッド
国の化身じゃなくていい、英雄じゃなくてもいい、お前はお前で居てくれ、 」
なんで、君はそういう人なのかな、
呆れて涙が出てきたや、
「ん…泣き止むまで抱き締めるか?」
「…うるさいよ、俺は泣いてないぞ」
抱き返し、彼を潰れない程度に抱きしめ、
彼の肩に頭を埋めて泣く
こんなの、子供の頃と変わらないじゃないか、
疲れて寝そうになった俺をアーサーは抱っこして
こう囁いたのが聞こえた
「Good night, little brother.」
その言葉に安心したかのように
俺は眠りについた
コメント
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なんと言いますか… 最後、では無いのですが アーサーが来て安心する描写があまりに 救いというかなんというか… アーサーがアルにかける言葉が どれも優しくて… 続きが楽しみです! 無理しないでくださいね!!