こんにちは〜
今回のお話は、色んな恋をした女の子のお話です。
では、どうぞ…
初めて付き合った人。
彼はとても女の子に人気だった。
いつもまわりには女の子がいる。私の事なんかお 構い無しに好き勝手にされちゃって。ラブレターなんかも貰ってたわ。キスをせがまれればすぐに「いいよ」と返し、知らない子と唇を重ねる君。 それでも私は愛されていると信じたかったの。
ある日、彼の親の事情で離れることになってしまった。「別れよっか」この一言で終わってしまった私たちの関係。もう2度目はない本当のさようなら。
2番目に付き合った彼は女たらしだった。
私がいるのにも関わらず、目の前で他の子と抱き合う。私の友達と仲良さげに腕を組みながら歩いたり、その子に手袋を貸したりもしてたわね。私にはそんなことしてくれないのに。そしてある時、聞いてしまったの。私の友達と仲良さそうに話す君が言った一言を。
「俺はもうあいつと付き合ってる気は無いから」
私はあの時酷く傷付いたわ。そして、彼の隣で幸せそうに笑う彼女のことを恨んだ。
また彼と離れる時がきた。
「別れましょう」
重い口を開いてやっと出てきた言葉。そんな言葉も意味がなかったみたい。
「うん、いいよ」
驚くほどに軽い口調で返されてしまう。
結局本当に好きだったのは私だけなんだ。一方通行の気持ち。
3番目に付き合った彼はとても愛が重かった。
「他の男と話すな」「他の男に近寄るな」と当たり前のように言われたし、「俺、彼氏としてやってける自信がないよ…」と弱音を吐いたと思ったら、急に「俺、お前のそういうとこ嫌い」なんて突き放される。これも当たり前のことになっていた。私は次第に彼のことがわからなくなっていった。そして彼に何かを言われる度に涙を流し、どんどん自分を嫌いになっていくの。
けどもうそんなのは嫌。疲れてしまったわ…
LINEがきても返信する気になれないし、顔を合わせるのだって気が引けてきたの。
私は彼に別れを告げることに決めた。
最後くらい、直接会って別れを告げよう。
「もう、疲れてしまいました…別れましょう」
「…はい」
彼は暗い表情で応えた。
彼と別れたとき、私はこれまでにないほどの解放感を覚えたわ。きっと私は今までとても苦しかったんだ。それにやっと気がつくことができた。
「私はもう自由なんだ」
そんな気持ちに浸っていると一通のメッセージが送られてきたの。そう、彼からのメッセージよ。内容は復縁を求めるものだった。けれども、私はもう二度と同じ思いはしたくない。だからもちろん断ったわ。別れを告げたんだもの。それが元に戻ることは一生ない。永遠の別れね。
3人目に付き合った人は私と仲がいいお友達だった。
彼はいつも私のことを楽しませてくれるし、博識で頼れる人。付き合ってもそれは変わらない。…変わらないからこそ寂しい。「彼氏」「彼女」なんて所詮はただの肩書き。友達という関係からはなにも進まない。彼は私に対する気持ちは何も言わない。だから本当に好きで付き合っているのかがわからなくる。彼はとても優しい人だから、仲のいい私の告白を仕方なく受け止めたのではないだろうか、と。そうしているうちに思考がどんどんマイナスになっていく。私はもう苦しみたくない、と、友達に戻ることに決めた。
「本当に自分勝手だと思う。けど、君さえ良ければ友達に戻りたい」
そう告げた私は、自分の醜さに顔を歪める。大切な友達まで振り回して…本当に酷い女だ。
彼は最後の最後まで優しかった。
「うん、わかった。俺、ちょっとルーズすぎたよね。本当にごめん」
なぜ謝るの?謝るべきなのは私なのに…
彼の優しさが余計私を苦しめる。
これはきっと、進まない。止まってしまった恋。
あぁ…次は一体どんな恋が待っているのな。
これまでたくさんの辛い気持ちを味わってきた分、幸せなことでも待ち受けているのかしら…? うん…きっとそうよ。意地悪な神様が少しイタズラをしてくれるわ。
だって…ほら、今私の目の前には幸せな色が広がっているんだもの。
ねぇ…きっと君が私を幸せにしてくれる人だよ。
「───ねぇ、私に幸せを…愛をちょうだい 」
コメント
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こんにちは。 初めてのコメント失礼します。 なんか色んな思いを重ねてしまいました。 ちょっと、考えさせられるような作品でした。僕は、この作品が大好きです! 女の子の願いと幸せが沢山叶いますようにと願うばかりですね!
超お久しぶりですね!!! 今回も神作ありがとうございます🙇 女の子の気持ちがめっちゃもう、 ズドーンって!!! ドバーーって!!!伝わって来てもうやばかったです。 女の子が末永く付き合える人と結ばれますように…