テラーノベル
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すたーとー!!!
土曜日、朝。
いつもより家の中が静かだった。
亮平はキッチンでお茶を飲みながら、リビングをちらっと見る。
全員、様子がおかしい。
「……朝から静かだね」
そう言うと、
「気のせい」
たつやが答える。
でもソファを見ると、だいすけがクッションを抱きしめている。
「行かない」
「行く」
亮平、即答。
「いやだ!」
「行く」
会話が終わる。
こうじは亮平の服をつかんでいる。
「まま……」
「大丈夫」
「いたい?」
「ちょっと」
「やだ……」
目がうるうる。
ひかるはテーブルで固まっている。
「……」
完全に無言。
「ひかる?」
「……俺、今日筋トレ休みでいい?」
「関係ない」
「ですよね」
しょうたはソファで膝を抱えている。
「絶対痛い」
「一瞬だよ」
「信用できない」
震えている。
ラウールは不思議そうにしている。
「注射ってなに?」
「ちょっとチクってするやつ」
「なんで?」
「元気でいるため」
「ふーん」
まだピンときていない。
りょうたは普通に朝ごはんを食べている。
「早く行った方が楽だよ」
冷静。
そして。
蓮。
「……りょうへい」
「なに」
「やっぱ俺も?」
「やる」
「……」
顔が少し青い。
子どもたちが見る。
「ぱぱ怖いの?」
「怖くない」
声が小さい。
「はい、行くよ」
亮平が立ち上がる。
その瞬間。
「いやだああああ!!」
だいすけが玄関とは逆方向へ走る。
「逃げる!」
「逃げない」
たつやが捕まえる。
「はい確保」
「裏切り者!」
こうじはもう泣いている。
「ままぁ……」
「手つなぐ?」
こくこく。
病院。
待合室。
椅子に並ぶ目黒家。
完全に目立つ。
だいすけ
「帰りたい」
こうじ
「こわい……」
ひかる
「チーン」
しょうた
「終わった人生」
ラウール
「まだ?」
蓮
「りょうへいの隣」
りょうたとたつやは落ち着いている。
「順番どうなるかな」
「年齢順かな」
名前が呼ばれる。
「目黒さん」
空気が凍る。
最初はラウール。
「ラウールくんどうぞ」
「?」
まだよく分かっていないまま入る。
数分後。
普通に出てくる。
「おわった」
全員びっくり。
「え?」
「え?」
「え?」
「(о´∀`о)」
次。
こうじ。
入る前から涙。
「ままぁ……」
「手握るよ」
ぎゅ。 チクッ
「うっ……ポロポロ」
少し泣いたけど、ちゃんと終わる。
次。
だいすけ。
「いやだあああああ!」
看護師さんが優しい。
「すぐ終わるよ」
「信じない!」
たつやが肩を押す。
「いけ」
「鬼!」
数十秒後。
「……あれ?……いたぁいっ…」
終わる。
「ピエン」
ひかる。
椅子に座る。
「……俺、生きてる?」
「生きてる」
終わったあと。
「シュンッ(._.)」
「筋トレできる」
安心。
しょうた。
顔が真っ白。
「……」
震えている。
亮平が横に立つ。
「一瞬」
「……ほんと?」
「ほんと」
ぎゅっと目を閉じて。
チクッ
「ッッ…………」
「フンッ( ̄^ ̄)……もう、一生注射なんてするもんか!ブツブツ」
文句だらけだか、終了。
りょうた。
普通。
チクッ
「…………」
終了。
「早かった」
たつや。
「余裕」
と言って入る。
出てきて一言。
「地味に痛いわら」
正直。
最後。
蓮。
「……りょうへい」
「なに」
「手」
「やだ」
「……」
でも隣に立つ。
数秒後。
「終わりました」
蓮、真顔。
「……」
「どう?」
「……大人って大変」
全員終わった。
待合室に戻る。
だいすけが叫ぶ。
「勝った!」
ひかる
「生還」
しょうた
「疲れた」
こうじ
「がんばった」
ラウール
「アイス?」
りょうた
「帰ろ」
たつや
「騒ぎすぎ」
蓮
「りょうへいありがとう」
亮平は小さく笑う。
「はいはい」
目黒家、最大イベント。
なんとか無事終了だった。
てなわけで、無事終了笑
コメント
4件

みんなちゃんと出来て偉い!!
めめも苦手なんだ💦 めっちゃなんか予想着く笑 次何かなーめっちゃ楽しみにしてるー!