お腹が空いた。 寒い。歩き疲れて体のあちこちが痛い。体だけじゃない心も凍える。1人じゃ寂しい。
僕は誰かの恋の末に生まれてきた今は17歳で高校には行けてない、僕が小さい頃に母は死んだ。顔も思い出せない。そんなときだった父が変わったのは、すぐ怒る、殴る、罵る,,,,,,,,,,,限界だった。
今から”死”のうと思う。
だから最近建ったこの大きなビルの屋上に1人で歩いてきた服も満足に買えないから寂しい風が体にまとわりつく。今は午後11時30分。どうしよあと30分,,,何しよう。 考えた末、17年という短い人生の思い出にふけよう。”そう思った時だった。扉の開く音、ビルの関係者の人かなと少し心配したがそんな心配は要らないとハッキリと感じた。かつての親友がそこにはいたのだ。なんでいるのかは分からない。 「ここからは親友を友と省略」
友 「こんなところで何してるの?」
僕 「少し夜景を見たいなと思って」
友 「嘘だね、君のことは誰よりも知ってるつもりだよ。それに夜景を見るようなロマンチストじゃないしね。」
僕 「よく分かったね」
友 「当たり前」
僕 「はは、そっか」
友 「で、何しようとしてるの?」
僕 「・・・」
友 「・・・」
少しの沈黙
僕 「知ってると思うけど僕は虐待を受けてんだ。いつも痛い思いをして。ボロボロになるのが当たり前でずっと苦しかった。 」
僕 「だから少しくらい休んでもいいだろ。小学校でも中学校でも妖怪だとか貧乏人だとか世の中にある罵詈雑言は僕のためにあるようなものだからうんざりなんだ。」
僕 「誰も僕を見てくれない理解してくれない、そんな世界で僕が生きる理由なんてないと感じたんだ。どうせ説得するんだろ。意味がないよ。」
こんなに喋ったのはいつぶりだろうか。彼の口が開く。
友 「あぁ。確かに説得しにきた。だけど今の俺じゃ難しいかもしれない。お前のその凍った心を溶かすのは。」
僕 「だから言ったじゃん。もういいんだよ。」
友 「だけど、俺はお前に生きていて欲しい。10年後いや、50年後の未来でもたまに会って話し合える親友でいてほしい。無邪気な笑顔で笑うお前と。今が辛かったら戦う場所を変えればいい。だから一緒に絵に描いたような幸せを掴み取ろう。」
その言葉に少しばかり心が熱せられた。でも,,,,
僕 「いいよな、当の本人じゃなきゃなんでも言えるよな」
友 「お前はそうやって輝くものを妬んで、進めない訳を作って明日に期待してみようぜ何かが変わるかもよ」
汗が止まらない
友 「君は何も悪くないから、もういいよ投げ出してしまおう。そう言ってほしかったんだろ なぁ」
彼の最後の言葉に「キボウ」の3文字を思い出した。
「ははははっ!!」 声高く笑う。彼もつられて笑う。全てがちっぽけに感じバカらしくなってきた。
「ありがとう」そう言って僕らは警察署へと共に歩いた。”
そんな、都合のいい夢を見ていた。12時の知らせのように鈍い音が夜に響いた。
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