テラーノベル
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82
春千夜
21
#40✕✕年
#へたくそだけど許して
結月
1,613
「ちょっとさき外出て待ってて」
夏々はそう言い残すとバーのマスターと話をしに行った。
歌舞伎町は夜でも騒がしかった。
「あ、お姉さん」
彩葉は無視した。
どうみても夜職の男だ。
彩葉の足取りは早くなる。
「これ!落としたよ」
思わず振り向く。
その男の手には彩葉のかばんにつけてたキティのキーホルダーがあった。
「すみません、ありがとうございます」
「いえいえー」
「さっき無視しちゃってすみません」
彩葉は急いで謝った。
「大丈夫だよ、どうして歌舞伎町いるの?」
「お友達と遊んでて、」
「結構危ない人多いから気をつけなよ」
その男は慣れたようにそう言った。
「これから帰り?」
「お友達待ってて」
「お友達くるまでひまでしょ?よかったらLINE交換しない?」
そう言い、その男はLINEのQRコードを見せてきた。
「え」
わたしは思わず声に出す。
「あ、いや、もし良かったらでいいんだけどさ、」
時が止まる。
ナンパ?ならいつもは断るが、物を拾ってもらったお礼だと、自分に言い聞かせ交換することにした。
陽翔
わたしのLINEにひとつの連絡先が増えた。
「彩葉ちゃんっていうんだー、よろしくね」
「陽翔くん、こちらこそよろしくお願いします」
そんな彩葉の言葉を聞き、陽翔は吹き出した。
「かしこまっててうける、呼び捨てでいいのに笑」
これがわたしと陽翔の出会いだった。
コメント
1件
みぅです🤍🥀 第3話、読み終わりました…! 歌舞伎町の夜の空気感と、ちょっと危なそうな出会い方なのに、陽翔くんの親切な感じが逆に気になる…。キティのキーホルダー拾ってくれたお礼にLINE交換、って自分に言い訳するところ、彩葉ちゃんの慎重さと純粋さが伝わってきて良かったです。 「かしこまっててうける」って笑われるシーン、ちょっとほっこりしました🌙 これからどうなるのか、続きがすごく気になります…!