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12 - 第12話 先走った先の絶望

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2024年09月09日

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中国帝国内で動きがあった。アメリカ合衆国のサニエル大統領が言った通り、中国帝国は、核弾頭を搭載した大陸間弾道ミサイル(原子爆弾)を大型車に乗せ朝鮮半島に輸送していた。目的はただ1つ、日本への報復である。戦争と言うのは、報復の繰り返しである。やられたからやり返す。やり返されたからやり返す。これのエンドレス……それが戦争である。今回の日本の水素による中国帝国への報復は、日本の歴史史上最も最悪な過ちである。1945年に広島や長崎に落とされた原子爆弾とは比べ物にならないくらいの威力を持つ大陸間核弾道ミサイルが日本への報復のため次々と朝鮮半島の南側に輸送されてゆく。


【統合連邦国防軍  総司令部】


大陸間核弾道ミサイルが大型車に載せられ大量に輸送される様を国防衛生で国防軍は見ていた。巨大な大陸間弾道ミサイルを見て、永田は両手の指を噛ませ両肘を着いた。


「総司令……これは…………」


部下達も、その巨大な大陸間弾道ミサイルには言葉を失っていた。


「おそらく…核弾頭を搭載した大陸間弾道ミサイルだろう……中国帝国は……日本に報復し返すつもりだ……」


「ならば総司令!今すぐに対空装備の強化を!!」


「モニターをよく見ろ……大陸間弾道ミサイルだけでも50発……対艦ミサイルだと200発近くある……大陸間弾道ミサイルを撃墜できたとしても……200もの対艦ミサイルを喰らえば……尋常じゃないほどの被害が出る……」


永田の言葉に、司令室にザワ付きが見え始める。ただでさえ2日前に中国帝国から全土ミサイル攻撃を受けたばかりだからだ。特に、東京や大阪では全く復興が進んでいなかった。


「総司令……」


「我々に残された選択は2つ……1つは、中国帝国に無条件降伏しこの第三次世界大戦から退場する。2つ目は……馬鹿かもしれないが……中国帝国に対抗する……だ。」


永田が出した2つの選択に、1人の部下が横に立ち机に手を置く。


「国防海軍の第7統合艦隊は日本海に展開しています…この艦隊ならば……」


「いや、たった1つの艦隊だけでは…どうにもする事は出来ない。 」


永田の言う通りである。世界最強クラスの艦隊でも、300を超えるミサイルを撃墜しろと言うのは、人間に一気に300を超える野球ボールを一斉に取れ、っと言っているようなものである。つまり、中国帝国が日本に核攻撃をしてきた場合、日本の核攻撃への対処の方法は0に等しかった。

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