1度別れて

楽しみが出来た。

会えなくても我慢する。

２週間に1度くらい会いに来てくれる。

もっと会いたい。

言ったら来てくれるだろうか。

目黒に言われたからと言って、もっと会いにくると言う。

嬉しいやら憎らしいやら。

宮舘ー翔太、シャワー浴びてきて。

渡辺ー分かった。

宮舘ー電気点けてるから。

渡辺ー・・。

明るい中。

宮舘は渡辺を愛する。

綺麗だと言って何度もキスして、気付けば身体中に赤い花。

渡辺に、明日練習あるんだぞ！と怒られる。

渡辺ー涼太、そんなに俺が好きか？

宮舘ーうん、凄く好き。

渡辺ー幼馴染みだった俺をどうしてそこまで好きになれる？

宮舘ーどんどん綺麗になって行くし。することが可愛いし・・。

渡辺ー綺麗だとか可愛いだとか、俺でなくてもいるだろ？

宮舘ー翔太しかいない。

渡辺ーお前の目、腐ってる。

宮舘ー近くで見てたから分かる。

どんどん変わる翔太に心奪われていく。

渡辺ー歌の歌詞みたいなこと言うな。

宮舘ー迷惑なの？

渡辺ー誰が言った、そんなこと。

宮舘ー嬉しそうじゃない。

渡辺ー女の子なら嬉しいだろうよ。

宮舘ー翔太を女の子みたいに思ってない。

渡辺ー・・。

宮舘ー翔太は・・

渡辺ーもういい。

泊まらずに帰る。

宮舘は抱きしめて眠りたい。

渡辺が宮舘の家に泊まることがあるのだろうか？

宮舘は寂しい思いをしている。

宮舘ー泊まれないの？

渡辺ー明日、朝から撮影だし。

宮舘ーちゃんと起こすよ？

渡辺ー・・。

宮舘はどういう顔をしていたのだろう。

渡辺は着ようとしていた服を脱いで布団に潜った。

宮舘が優しく包み込む。

重なって背中から抱きしめる。

宮舘ー俺、我儘？

渡辺ーいいんじゃない？

宮舘ーそう思ってくれるの？

渡辺ー恋人の特権だろ？

宮舘ー翔太・・。

渡辺ー寝るぞ。

宮舘ーん。

この夜、宮舘は幸せを噛み締める。

同じシャンプーやボディソープを使ったはずなのに、渡辺からはいい香りがする。

宮舘は大きく息を吸って鼻を渡辺のうなじに擦り付ける。