どうも皆様、サカナです。
今回は初のノベル作品であるため、だいぶ下手だと思います。まあ元々ですけども。
ただの「」が北朝鮮で、それ以外は日本「」のようになります。
そして内容はタイトル通り、北朝鮮を甘やかすだけなのですが、
これはただの創作です。現実世界とは一切関係ありません。
それをご容赦した上で、当作品を閲覧してくだされば幸いです。
しゃっと開かれたカーテンからの光に目を開ける。
朝が来たようだ。
俺は体を起こし、きっちりと片付けてから服を着替える。
「あ…今日は東アジアの会議があるのか …」
なんと面倒な…そう思いながらも、行かなくては立場的な危うさが増すだけ。
まともなやつが集まらないから、どうせまともな会議にならない。
これが通例であり、殴り合わないだけアジアの中ではマシな方だ。
「…腹、減ったな…」
「……いや、別に大丈夫、大丈夫…」
国は死なない。現国として存在するなら、重い病気になろうが腕が飛ぼうが心臓を撃ち抜かれようが生きていける。食事を摂らないと死ぬ、なんていうこともない。
だから、俺は大丈夫なのだ。
〜会議室〜
午前のキツイ訓練を終え、息を切らしながらドア前に立つ。
「ふう…よし」
少し重いドアを開けると、広い会議室が目の前に広がる。
時計は5分前を指し、中には中国さんと社畜が既にいる。
日本「こんにちは、北朝鮮さん」
中国「你好〜」
「안녕하십니까」
適当に挨拶を返し、2人と少し離れた席に座る。
日本「さて中国さん、では交渉の続きを…」
中国「何度も言うがぜっったいに拒否アル!しつこいアルヨ!!」
なにやら早速揉め事だ。交渉という言葉からして、貿易摩擦でも起きているのだろうか。
日本「足触らせてくださいよ!!」
中国「嫌に決まってるアル!!!」
日本「なんで!!!!」
中国「当たり前だろ馬鹿!!!! 」
あぁ、いつものどうでもいい争いか。
「なんでそんな話になったんだよ…」
日本「中国さんって足綺麗だしスラってしてるじゃないですか?」
「……おう」
同意したくはないが、迫真すぎて怖いのでYESと答えておく。なぜこんなにもバカなことで本気になれるのか不思議だ。
日本「綺麗なものって触りたくないですか???」
中国「だからと言って触られるのは嫌アル」
「これは中国さんに賛成」
日本「いいじゃないですか減るもんじゃないし!!」
中国「我の精神がすり減るアル」
こんな変態に触られたら、確かに精神がやられそうだ。それに、この変態を調子に乗らせると余計なことにならない。
日本「くっっっっ…!!!」
ドンっと音を立てて机に伏せる日本。 こいつ、仕事はできるのに。
韓国「안녕〜〜!」
そこに騒がしいのが増えてしまった。
韓国「やあやあ兄弟!!今日もかわいいねえ!!」
「ウザい、離れろバカ」
韓国「ひっど!なあ僕ら双子だろ〜!もっと優しくして!」
「キモい」
日本より厄介だ、こいつ。
俺の周りをちょこまかと動いて、構え構えとばかりに言葉を投げてくる。
俺としてはウザいの一言しか出てこない。
我が兄ながら、いくらなんでも落ち着きがなさすぎる。
韓国「もう…ツンデレなんだから」
「ウザ…」
最終的にはこの謎結論に辿り着く韓国。
1人で勝手に納得して、俺と日本の間に座った。
中国「…あれ、モンゴルはまだアル?」
日本「もう時間なんですけどね。連絡もありませ…」
ピコン
日本「あ、ちょうど今来ましたね」
腑抜けた電子音が鳴り、日本が携帯を開く。中国さんへのセクハラは終わったらしい。
日本「ふむふむ…どうやら馬が逃げ出したとかで、しばらく来れないそうです。先に始めていていいとのことなので、もう始めましょうか」
中国「了解アル。じゃあ今日の議題は〜〜」
「………ッ…」
少しクラっときたが、中国さんの話に耳を傾ける。
しかし耳では聞いているつもりでも、何もかも頭に入らない。
隣で何か議論が起こっているが、何も考えることができなくなってきて、気を抜けば倒れてしまいそうだった。
【視点移動】
韓国「だぁから、これだと僕に旨味ないんだよ!」
日本「これ以上はこちらも不可能です!」
中国「はぁ…我としてはどっちでも変わらないんだから、さっさと決めるアル…」
頬杖をつき、騒がしいガキどもの言い争いを見守る。
ふと先程から黙りこくっている北朝鮮を見やると、呼吸を荒くして俯いている。
中国「…北朝鮮、どうかしたアル?」
「はぁ…はぁ…ぅ…」
北朝鮮はこちらの言葉に答えず、ただただ何かに耐えている。かなり無理をしているようだ。
中国「おい、北朝鮮」
「っあ…は、はい…なんで…しょうか」
軽く肩を叩くと、北朝鮮は漸く気がついた。
中国「お前、具合悪いアル?どうせこいつらの言い争いで終わるし、帰るなら帰ってもいいアルヨ」
「大丈夫…です、大丈夫…大丈夫なので…」
まるで暗示するように「大丈夫」と言い続ける北朝鮮。明らかに大丈夫などではない。
中国「まったく…困った子アル」
我は机をドン、と叩いた。
日韓「!?」
中国「お前ら、会議は中止アル。北朝鮮の具合が悪いらしい」
韓国「え!?兄弟、大丈夫!?」
「大丈夫…大丈夫…」
日本「大丈夫じゃない人の言い方じゃないですか…すぐ医務室に行きましょう」
〜医務室〜
WHO「…栄養失調ですね」
韓国「え!?」
WHO「北朝鮮さん、あなたいつから食べてないんですか?国が栄養失調で倒れるなんて…レアケースどころか、初めて見ましたけど?」
「えっと…大晦日に蕎麦食べて…正月は韓国と実家で食べて………」
WHO「…まさか、それ以降一度も食事を摂っていないとか言いませんよね?」
「水は飲んでる…」
WHO「それは食事ではありません!馬鹿なんですか!?」
中国さんに運ばれ、俺は医務室で寝かされた。
WHOには悪いが、久しぶりにふかふかの布団で寝ているからかなり眠い。
WHO「全くもう…信じられません!」
WHOはキレているようだが、俺は眠くて眠くて仕方がない。会議も終わったし、もうこのまま寝てしまおうか。
韓国「…兄弟を太らせなきゃ…」
最後に聞こえたのは、離れ離れになった片割れの声だった。
コメント
4件
んふ(?)好き
神です… ありがとう…僕はこういうのが見たいんだ…