蘭春⚠️
学生パロ
春千夜17歳
蘭18歳
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運動部の掛け声が響く教室。
「…。」
もう少しで約束の時間。
あいつは、受け取ってくれるかな。
俺の、気持ち
いつもは言えない
そんな気持ち。
『 甘いキス 』
本日、2月7日
春千夜「はぁ…」
三途春千夜17歳
今俺は、人生最大の危機に直面しています。
2月上旬
そう
それは、世の中のリア充にとっての、一大イベント
『バレンタイン』が
迫ってくる。
今までならバレンタインなんて俺には関係なくて
なんてことないただの平日だった
でも今年は違う。
灰谷蘭
俺の愛しの恋人の名だ。
今年のバレンタインには、彼と会うことになっている。
まぁ、もちろんチョコを渡すつもりなんだけど…
1つ問題がある。
それは何かと言うと…
2月6日
春千夜「あー、だるすぎ」
春千夜「あんの、クソ教師…」
俺はこの時、数学教師の山田に
山盛りのプリントを教室へ運ぶよう頼まれて
恋人である、蘭のクラスに向かっていた。
春千夜「っしょ、と、」
やっと教室の前に着いて、少し一休みと
プリントを扉の前の机に置いたその時
春千夜「ん?」
声がした。
教室の中から
数名の声が
春千夜「…」
すっ
扉の方に少し手を伸ばし
優しく、そっと、扉を開けて中を覗いた。
春千夜「!、」
蘭が居た。
見れたことが嬉しくて喜んだのもつかの間
春千夜「…ぁ、」
女子数名に囲まれていた。
しかもかなり距離が近い。
他にも男子が居たが、誰もそいつを見ておらず
女子は全員、蘭に夢中だった。
春千夜「…」
最悪だ。
こんなの、見たくなかった。
蘭、めっちゃ笑ってんな…。
春千夜(…帰るか…)
数学の山田には申し訳ないが
この教室の中に入る勇気は俺には無い。
俺が、この場を後にしようと後ずさりをしたその時
女「そういえば蘭くんはさー、恋人?いるんだよね?」
女「今、どんな感じなの?」
春千夜「!」
恋人 という言葉に体が反応して
思わず立ち止まった。
蘭「あー、まぁ、それなりにかな」
女2「え、それなりにって何?どこまでいったの?」
蘭「んー」
春千夜(…!!!)
な!、なんて話をしてんだよ…学校だぞ、ここ…
男「いや、お前、それは、あの蘭だぞ?誰彼構わず食い尽くす」
男「もう流石に手出してるだろ笑」
女「まぁ、そーだよね笑」
蘭「お前ら俺の事なんだと思ってんの?まだ、ヤってねぇわ」
全員「え、嘘がち?」
蘭「まーじー」
女「えぇ、あの蘭くんが…」
男「だよなあの、蘭が…」
女2「あ、でもー、まだヤってないってことは」
女2「その子にそういう魅力を感じないってこと、だよね」
春千夜「!」
は、いや、それは、流石に…
春千夜「、っ、」
男「あ、そういうこと?なら納得」
蘭「いや…」
女2「て・こ・と・は♡」
女2「私たちにも、まだチャンス、あるって事?」
女「え、確かに、そういうことでしょ、蘭くん」
蘭「は?ねーよ」
男「いやいや、蘭、純情ぶるなって」
蘭「いや、だから、ほんとに」
女2「ね、蘭くん💕︎」
蘭「、」
女「今年のバレンタイン、私達ー手作りのクッキー、作ろうとしてるんだけどぉ」
蘭「あー、」
女2「渡したら、もらって、くれる?」
女「いいでしょ?魅力感じないってことはそこまでその子に本気じゃないんだよね?」
蘭「……」
がた
蘭が椅子を立つ。
女「え、蘭」
蘭「、俺」
蘭「恋人いるやつにそういう目向けてくるやつとか、マジ無理」
女「ご、ごめん蘭怒った?」
蘭「……かえるわ」
スタスタ
春千夜「!」
まずい!こっち来る!
春千夜が急いで隠れる。
蘭「…」
ガラガラガラ
スタスタ
春千夜「……」
春千夜「…蘭、」
春千夜「俺に魅力がないんだってこと、否定、してくれなかった…」
あぁ、どうしよう、
胸の奥がチクチクする。
目が、焼けるように熱い。
春千夜(蘭のクラスの女、可愛い、かったな)
きっと、今までに、色んな子から
本気の好き が込められたチョコを貰ってきたのだろう。
俺みたいなごつい男なんかじゃ、太刀打ちできないくらい魅力的な人から……
春千夜「ぁ”ー、クッソ…」
春千夜「んだよ、俺に魅力感じねーって」
春千夜「俺だってな、俺だって」
お前に好かれる様な、恋人になりてぇよ。
ずずっ
春千夜の目から涙が数滴こぼれた。
そして、現在に至る。
春千夜「ぁ”‘あー…」
あんなに楽しみにしていたバレンタインが
こんなにも憎らしい。
蘭があの女の好意を否定してくれたのは
正直言って、嬉しかった。
でも、でも
あんなの見せられたら、。
……きっと、あの女以外にも蘭にバレンタイン渡すやついっぱいいるだろうな。
なんなら、俺より上手いだろうし
俺なんかの、あげたって…
春千夜「喜んでくれるわけ、ねぇもん……」
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読んでくれてありがとうございます!
2〜3話くらいで書こうかなと思ってます!
是非次も見てください🥺
コメント
3件
最高すぎます!?🌟