セカイノハジマリ 第3話
「クックック…」
「レイニー!!大丈夫?!」
「…」
「う、うぅうわああああああん!!」
「ベリー、泣かないでよ…っ」
私の名前はアメール・アルカラム。かの有名な殺し屋一族の次女です!今は友達のベリーの旦那さんであるレイニーのお見舞いに来ています。今もレイニーは目覚めてません…。
「すみません、奥様。少しよろしいでしょうか?」
突然の医者の声。震えるベリーを私は手を引きながら別室へ連れていく。
「奥様、レイニーさんはこのままでは意識を取り戻すのか分かりません。しかし処置が遅れてしまえば…このまま……」
「そんな…!!!お金を払えば!」
慌てた様子のベリー。
「出来ないことはありませんが…」
「なら、、お願いします!!私にはレイニーが必要なんです…っ!」
ベリーの必死な思いが伝わってくる。苦しくて、しんどい思いが。だけど私はベリーじゃない。すべてがわかる訳じゃないし、辛いということしか把握はできてない。それでも…
「ベリー!覚悟を決めて!」
「…っうん」
ベリーは泣きじゃくりながら頷いた。
「手術を…お願いします!」
「…承知いたしました。それでは契約の方を……」
ここからはベリーがそそくさと行動していった。
「…良くなるといいね!ベリー!」
『…おかしいわね。』
「どうしましたか。シュガー。」
『ヴァイス。今、黄色のアルカラムが工場を探っている様だけれど、GPSが途絶えたの。』
「緊急事態じゃないですか!」
『2人で私が止める前に行っちゃってね…。』
「とにかく連絡を回していきましょう。」
「こんなことになっているなんて、、驚きです」
「僕もそう思います」
?「なぜここに来たんだ?それも2人なんかで…」
「?!」
「うわあぁッ!」
「ムーン!う、いやああ!!」
?「馬鹿だねぇ…」
「緊急事態発生!!黄色のアルカラム捜索班スターとムーンに連絡がつかなくなっています!」
「そんな!早く対策を取らないとヤバくない?!」
『落ち着きなさい。プラム。』
「でも本格的にやばいんだにゃ!!あのスターとムーンでしょっ?!今はベリーとアメールも居ないし!」
『今から決戦になるわけないでしょう。』
「それでは計画を話していきます。」
「まずはA班。A班は特攻部隊といったところでしょうか。潜入捜査をしていきます。ここにはカカオ、アメール、僕、ロボ犬シュクレ、リックに入ってもらいましょう。」
「把握!」
「そしてビター、ショコラ、エイミーにはB班。捜査部隊になって頂きます。僕達はA班は逐一シュガーとB班に送ります。最後はC班。C班は待機、もしもの時の機動部隊です。僕達が何らかの理由で動けなくなった際、君達には僕たちの代わりに動いてもらいます。」
「着いた、!」
「アメール!遅かったじゃないか。」
「ベリーが…レイニーが!!レイニーが、、、処置をしないと命を落とすって言われて…ベリーが泣きながらお金払ってて!!」
「それで遅くなったってことかい?」
「連絡はちゃんと聴いてたから…分かるよ。」
「よかったにゃ!!」
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