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ハッピーエンドの殺し方 -1話 甘い香り-
それは、とある暑い夏の日だ。
僕はいつもの様にソーダ味のアイスを食べながら風鈴の音を聞いていた。
僕の幼馴染であり、大親友の言ノ葉紬は母が大雑把に切ったスイカを頬張っている。
「おああんおああり!」
口一杯にスイカを入れている。何をしているんだこいつは。
現在熱中症警戒アラートが出ている都道府県は鹿児島県、福岡県、熊本県となっています。外出する際は______
アナウンサーの声とセミの声がハーモニーを重ねる。
その時だった。
「すみませーん」
低く鳴り響き、心地の良い声が耳に聞こえる。
「春!ちょっと出て~ !」
母に頼まれ、”あの声”が聞こえる玄関へ向かう。
そこに立っていたのは、センター分けで、180cmはありそうな男性だった。
男性は春に「スカイベリー」と書かれた大きな紙袋を渡した。
中からはいちごの甘い香りがして、男性からもその匂いがすることに気づいた。
男性は春に目線を合わせた。
「左隣に引っ越してきた依田蓮斗です。栃木県からきました。これからよろしくね。」
春はその瞬間、顔がぶわっと熱くなり、慌てて目を逸らした。
蓮斗はふふっと穏やかに笑い、春に聞いた。
「君の名前は?」
春は熱くなった顔を隠しながら
「小鳥遊…….、春…….です…..。」
と言う。
その後も質問と回答を繰り返した。
紬はおかわりのスイカを食べ終わったのか、口の周りを赤く染めて出てきた。
「春~ 客帰った~?」
春は答えられなかった。
不思議そうに見つめる紬は、くるっと方向転換をし春に
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ちゃそ
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「先にWiiUの準備しとくからな~」
と告げ、お菓子で散らばった春の部屋に戻っていった。
どき……どき……
春は胸を抑えながら、浅く呼吸を繰り返していた。
--低く穏やかなさざなみの様な声。
--鼻をくすぐるいちごの甘い香り。
--別れるときに振ってくれた大きな手。
「僕は…….っ….」
とある夏の熱い日。
4年生の少年は_____
恋を知る。
第一話「甘い香り」 おしまい
第一話どうでしたでしょうか。
一話といってもプロローグの様な感じなので、短いですよね。
すみませんでした😖
「ハッピーエンドの殺し方」少しでも面白いなと思っていただけたら、いいねとコメントお願いします。
次回は中学生になった二人と、大学生になった蓮斗の絡みが出てきます。お楽しみに!
次回・二話▶︎♡=20
コメント
3件
第1話 甘い香り 夏の情景がとても鮮やかで、風鈴や蝉の声、スイカを頬張る紬の姿まできれいに浮かびました。蓮斗の「低く穏やかなさざなみの様な声」と「いちごの甘い香り」の描写に、春の胸の高鳴りがすごく伝わってきました。4年生の少年が恋を知る瞬間——この出会いがどんな物語を紡ぐのか気になりますね。続きが楽しみです!