この作品はいかがでしたか?
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あれから数ヶ月。
私の17歳の誕生日に、式を挙げた。
友達や、メンバーの皆、お母さん、クラスメイト、先生。そして、スタッフさん。笹本さんと事務所社長。
相変わらずワチャワチャして、楽しく、みんなで踊ったり。
幸せな時間だった。
母への手紙。2人で書いた。
お母さんは泣きじゃくっていた。
お母さんは折り合いが悪いって言ってたけど、ちがう。
今は大の仲良し。
きっとお母さんもたくさん辛かったんだと思う。
それを、遥斗が変えた。そして、私を強くしてくれたから。
正直。結婚って言っても
あんまり実感はない(笑)生活は変わらない。
変わるとするなら、学校で名前書く時かな?(笑)
基本みんな私は下の名前で呼ばれるし……
相変わらず、みんなに甘やかされて過ごしてます!(笑)
クラスの子と恋バナするけど、なんかみんなすごいなぁって。
そりゃ、ちょっとは………ね?遥斗と……なんて思っちゃうけど、やっぱりその壁はまだ超えれないし。遥斗もわかってるのか…どうかわかんないけど。
ただ、そういう話聞いても、昔を思い出して怖いとまではならなくて。
皆が、遥斗がいてくれるからかな。
でもやっぱり結婚したし、いつかはそういう日が来るんだろな。
って思ってた。
思ってたんだけど。
まさか………
大喧嘩?というか、私が勝手に怒って拗ねて、家出して。
遥斗を困らせただけ。
何気なく見ていたドラマ。
そこには、濃いめのベッドシーン。
観ちゃ行けないんだろうけど、やっぱり観ちゃって…
ただ、観なきゃ良かったと後悔する。
まさかの演じてる俳優は遥斗だった。
たまたま近くにいた、なべさんが気づいてテレビ消した。
遥斗が仕事とは言え…女の人と…
それも仕事なんだからって、自分に言い聞かせようとすればするほど……
なべ「杏佳ちゃん??」
私「……………」
なべ「あれは、演技だよ??大丈夫?」
私「……わかってる。わかってる。」
なべ「てか結婚してるんだし、2人はそういうこと……」
私「…………わかってる。わかってる。」
私はそう繰り返し、自室に閉じこもった。
後から事情を聞いた遥斗が部屋に来たけど、私は口聞かなかった。触れようとした手もはたいた。
しばらくして、誰にも言わず、お母さんのとこに泊まりに行った。
お母さんはあまり理由きかなかった。ただ、何も言わずに来たことは怒られた。
お母さんが遥斗に連絡し、しばらく泊めるって話してた。
2日経ち、お母さんが理由を聞いてきたから、話した。
お母さんは笑ってた。
母「杏佳?」
私「…ん?」
母「もし、涼宮さん……遥斗くんと、そういうことなって、怖くないの?」
私「………分かんない。」
母「きっと遥斗くんは、杏佳に無理させたくないんだと思う。まだ高校生だし。」
私「……でも、みんな彼氏とーとか…色々…」
母「そっか。そういう年頃だもんね…」
私「……仕事だってわかってるけど、嫌なんだもん。」
母「あのさ。遥斗くんの年齢だもん、そういう経験は、仕事じゃなくてあるとおもうよ?」
私「………」
母「そんなん言ってたら、キリがないわよ?笑」
私「………だって…」
母「バカみたいに自分の感情や気分1つでやりたい放題する人よりいいじゃない…大事にされてるんだから…」
そう呟いたお母さんの言葉で、思い出した。
そういや、そうだなって。相手の気持ちなんて考えることもなく、自分が良ければいいみたいなやつも、世の中に居るんだって。
私「そうだよね…大事にされてるのはわかってる。」
母「でしょ?」
私「………ありがとう。お母さん…」
母「うん。だから、杏佳も、遥斗くんを大事にしなきゃ。」
私「……うん。」
母「まだ、連絡してないんでしょ?」
私「………うん」
母「連絡ぐらいしてあげなさいよ?」
私「………気が向いたらね…」
そういいながら、LINEで一言。
「ごめんなさい…」
それだけ送った。
しばらくして、
「帰る時言って?迎えにいくよ…」
それだけ。
それだけですごく嬉しかった。
私「お母さん。私明日帰る!」
母「ふふふ……わかった。笑」
その日はぐっすり寝た。
翌日は日曜日。
遥斗が迎えにきてくれた。
顔みたら、やっぱり気まづくて……
ちょっと素っ気なくしちゃったけど
遥斗は気にしてないどころか、なんかご機嫌だった。
後から聞いた話。
ヤキモチ焼いてる私が可愛かったたんだって。笑。
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