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#ぷりっつ嫌われ?
第1話:青い世界のひび割れ
ツンと鼻を突く、消毒液の匂い。
規則的に鳴り響く、心電図の電子音。
真っ白な病室のベッドの上で、その少年――ころんは、ゆっくりと目を覚ました。
ころん「……ん……ここ、は……?」
頭に巻かれた包帯のせいで、鈍い痛みが走る。
状況が掴めず困惑するころんの視界に、バタバタと大きな足音を立てて飛び込んできた人影が映った。
さとみ「ころん……っ!!」
息を荒くして、今にも泣き出しそうな顔でベッドに駆け寄ってきたのは、ピンク色の髪をした青年、さとみだった。
その後ろから、他のメンバーたちも顔を真っ青にしてなだれ込んでくる。
莉犬「ころちゃん!
よかった、目が覚めたんだね……!」
るぅと「僕たち、本当に心配したんですよ……?」
ジェル「無事でよかったなぁ、ほんまに……」
ななもり。「頭、痛むところはない?
すぐ先生呼ぶからね」
みんなが口々に声をかけ、涙を浮かべて安堵する。
けれど、ころんは差し伸べられた彼らの手を、無意識に拒むように少しだけ後ろへ引いてしまった。
ころんの瞳には、深い戸惑いだけが浮かんでいる。
ころん「あの……あの、みなさんは……誰、ですか?」
ピキ、と。
部屋の中の空気が、一瞬で凍りついたような気がした。
莉犬「え……?」
るぅと「ころちゃん……? 何を、言って……」
誰もが言葉を失う中、さとみが一歩、ころんの距離へと踏み出す。
その手は、小刻みに震えていた。
さとみ「冗談、だろ……? おい、ころん。
俺だよ。さとみだよ。いつも一緒にゲームして、バカやって……お前の相棒の、さとみだろ……っ!?」
さとみがすがるようにころんの肩を掴む。しかし、ころんはただ怯えたように、その視線を彷徨わせるだけだった。
ころん「ごめんなさい……本当に、何も思い出せなくて。僕、は……僕の名前は、ころん、って言うんですか……?」
ころんのその言葉が、決定打だった。
すとぷりとして駆け抜けてきた日々も、笑い合ってきた思い出も。
ころんの頭の中から、そのすべてが綺麗に消え去ってしまっていた。
さとみ「嘘だろ……ころん……」
掴んでいた肩から、さとみの手が力なく離れる。
目の前にいるのに、まるで手の届かない遠い世界に行ってしまったかのような、圧倒的な絶望感。
さとみの視界が、涙で激しく歪み始めていた。
コメント
1件
「青い世界のひび割れ」第1話、読みました……🥀 最初の消毒液の匂いと心電図の音で、もう胸が締め付けられました。仲間たちが駆けつける温かさと、ころんの「誰ですか?」で凍りつく空気の落差がすごくて……。さとみの震える手と、力なく離れる場面が特に心に刺さりました。目の前にいるのに遠い世界にいるみたいな絶望感、重くて苦しいけど、この先どうなるか気になります……。連載、楽しみにしてますね🌙