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目を覚ますと、今にも崩れてしまいそうな六畳あるかないかくらいの部屋。
天井をみるに築六十年は経っているのではないかと思う。そこに無造作に置かれたベッドで横たわっていた。重い身体を奮い立たせ辺りを見回すと、足の踏み場もない程のティッシュやよく分からないお菓子の袋、絶対にこの部屋にそぐわないであろう豪華な額縁に飾ってある賞状。よく見るとこんな家に住んでいる者が受賞したとは思えない程有名な誰でも一度は耳にしたことがあるだろうものばかりであった。それも一つや二つではない、何十億円する一軒家に住んでいるスポーツ選手でもこんなに持っているか危うい程である。どうやら僕は記憶を無くす前は作家らしい。
またひとつ新たに自分について明らかになった直後玄関の方から「ガサガサ、ガシャン」と言う明らかに袋をドアノブに引っ掛けたであろう音がした。
恐る恐るドアノブを見てみると何か付箋が貼ってある袋の中にスポーツドリンク一本ととスティック状のチョコレートが五本程入っていた。そして付箋を見てみると、こう書かれていた。
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