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ありがとう。このコトバは僕に温かみをくれる。
ゴメンね。このコトバは私の思い出になる。
さようなら。このコトバはアタシにホントの愛を教えてくれた。
大好き。このコトバは貴方に愛を証明することができた。
嫌い。このコトバは私をずっと苦しませた。
言葉は何処に行ってもある、そしてそこには感情が生まれる。
言葉は感情を表すために生まれてきた。
この物語は言葉とともに生きる現代人を描いた物語である。
ある早朝、薄暗がりでカーテンの隙間から太陽の光が私を起こすように照っていた。
少し散らかった部屋、きちんとしわを取られた黒のスーツ、眠そうに大きなあくびをする私。
私の朝が始まる。朝は決まったバタートースト。トーストをカリカリになるまで焼いて、その上にバターを不時着させる。
そのバターはこの世にしがみつく幽霊のようにゆっくりと溶けていく。
私はトーストが嫌がる程にかぶりつく。“おいしい”心のなかで笑みがこぼれた。
さらっとつけたテレビを見ているともう出勤の時間が迫っていることがわかる。
「わ、時間ヤバ。」
シワを取ったスーツを着て、昨日のうちに用意しておいた仕事用鞄を持ち、髪はいつもどうりのポニーテール。いつもの満員電車に乗って、いつもの“声帯精神”事務所につく。