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side.若井
涼ちゃんはスタジオを出てもタクシーに乗っても、家の近くのコンビニで買い物をしてそれから家に帰るまでずーっと俺の手を握ったままだった。
途中何度か恥ずかしくて離そうとすると涼ちゃんはいつもの笑顔でなぁに、と聞いてくるからその度に離すことが出来なくなってしまって、部屋に入ってようやく離してくれた。
「こっちおいで」
涼ちゃんにソファに呼ばれて並んで座る。何度も来ていていつもと同じ場所···けど2人の関係性は変わっただけでなぜか少し緊張した。
「なんだか夢みたい。何度も来てくれて一緒に寝たりしたのに···あの時は仲間とか友達っていう関係で、今は恋人として一緒にいるなんて」
「俺も。涼ちゃんと両想いなんて。
···これからは、いつでもぎゅってしていいんだよね?我慢しなくてもいい?」
「いいよ···ふふ、若井はいつも抱きしめてほしかったの?」
そうだよ、涼ちゃん。俺はずっとそういう関係になりたかった。
「ライブのときとか皆でハグし合うでしょ、その時も涼ちゃんとするのはドキドキしてた。それに凄く安心出来るから好き」
「···お願いだから、そんな顔他の人には見せないでよね、可愛すぎてずっと抱きしめて閉じ込めておきたいくらい可愛い」
涼ちゃんって恋人にはそんなこと言ってくれるんだって、初めて知って嬉しくなる。溶けそうになるくらい甘い言葉が続く。
「ずっと抱きしめて、キスしてたい。 僕だけ見ててほしいし、離れたくない」
「なにいってんの···」
涼ちゃんの顔がまた近づいてきて俺は目を閉じた。
「ずっとこうしてたいけど···お風呂入って寝なきゃいけないね、服とか用意しておくから先に入っておいで」
「ん···ありがとう、じゃあお風呂借りるね」
お風呂に入るだけなのに、離れるのが寂しいなんて感じてしまう。そんなことばっかり考えてちゃいけないと目を覚ます為にお風呂場に向かった。
用意された服を着てタオルで髪を拭きながら出てくると部屋は照明がかなり落とされていていつもと雰囲気が違う。
「はい、お水どうぞ。僕もシャワーしてくるね、ちゃんと髪乾かすんだよ、先に寝てていいからね」
甲斐甲斐しくお世話をしてくれる涼ちゃんに俺は、はぁい、と返事してドライヤーで髪を乾かしていつも通り寝室へ向かった。
ぼふっと何度も寝たことのあるベッドに転がって頭の中で色々と考えてしまう。今日これから俺たちはどうなるんだろう?正直、ベッドに残る涼ちゃんの匂いを感じているだけでえっちな想像が膨らんで仕方ない。普通は付き合ってすぐにはしない?けど いつも通り、はいお休みって眠れるはずもない。足をバタバタしながら悶えていると照明が消えて、涼ちゃんの笑い声が聞こえた。
「なぁに、遊んでるの?」
枕元にあるほんのり明るい間接照明の下で明るい茶色の髪はまだ少し水分を含んでいるのかいつもよりしっとりとしていた。お風呂上がりの無防備なメイクもしていない表情と相まってなんだか色気を感じる。
「僕も隣に入れて···目がとろんってしてる···眠い?」
ううん、と首を横に振ると涼ちゃんががよいしょ、と俺の上に乗っかってきて、耳元で囁く。
「良かった、まだ寝かせてあげられそうにないから」
「だからっ、耳元で喋んないで···っ」
いつもより低い声にゾクゾクとして身体が少し跳ねたその時、涼ちゃんの舌が耳をペロリと舐めた。
「ひっ···やめ···」
ふっ、と涼ちゃんの余裕そうな笑い声が小さく聞こえたかと思うと耳がはむはむと優しく噛まれてちゅっと吸い上げられる。やだ、やめて、と小さく抵抗しても無視されて舌は耳をたっぷり舐め上げてから首元へ移動して更にペロペロと舐められる。気持ちよさで思わず下半身に熱が集まるのを感じてしまう。
「ふぁ···んっ、やっ···」
「若井って甘くておいしいね、ぜーんぶ食べちゃいたい」
ちゅ、とキスしたあとぺろり、と唇を舐められる。与えられる全てが気持ちよくて、あぁ、もうどうにでも好きにしてほしい、と1ミリだって抵抗する気持ちは無かった。
「全部あげる···涼ちゃん俺をたべて」
涼ちゃんの下で俺は部屋着も、下着さえも全部脱いでしまった。薄暗い部屋で涼ちゃんの瞳がきらり、と光って見えた。