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悠莉@投稿頻度低下中
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Nananε
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うわあ……読んでてすごく息苦しかったです。ぼんさんの「見られたくないのに止められない」っていう心の葛藤と、自己嫌悪と欲望がぐちゃぐちゃになる感じが、ほんとに痛いほど伝わってきました。特にドアが開く瞬間の絶望感といったら…! それでいて最後にまた昂ってしまう描写が、もう切なくて。続き、どうなっちゃうんでしょう…すごく気になります。
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口フェチ
気持ち悪いかも
多分続きます
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「やっぱりさぁ、何かが足りないんだよねぇ。」
リモート会議の最中、今日も俺、ぼんじゅうるは不満を吐き出した。ここ2週間くらいずっとこんな調子で、メンバーに体調不良を疑われるほど、毎日溜息を吐いている。
ほら、今だっておんりーチャンの話を聞いてなくて拗ねさせちゃってる。申し訳ないなぁとか思いつつも考え事に耽る。
年齢が上がるにつれて落ち着きも手に入れるし刺激に鈍くもなった。
……性に関しても興奮しづらくなって、発散できない。
こんなので悩んでる俺って最低かもなぁ、とか考えながら会議の内容を上の空で聞いていた。声は分かるけど内容は全く頭に入ってこない。どうしたものか。
「ぼんさ…ぼんさん!!」
「へぁッ⁉」
「やっぱり聞いてない…!」
ドズルさんに体調を心配されつつもしっかりお叱りを受けた。会議は上手く纏まったみたいで、聞いてなかった分、決まったことを大まかに教えてもらい、雑談が始まる。
今日飯どこ行きます? とか近くにできた店がさー とかいつも通りで密かにほっとする。
せっかく誘ってもらったご飯の誘いを断ってディスコードを退出した。
今日はとある人の動画が上がる日。通知が来るのを今か今かと待ち構えている。
スマホに通知が着た瞬間タップして広告画面に飛ぶ。広告を見る時間すらも待ち遠しく感じてならない。
動画が再生される。動画のタイトルには#口フェチと書かれていた。
画面の中の人が口に指を突っ込んで気持ちよさそうにしているのを真似して、人差し指を中指を唾液で濡らして咥え込む。
最初は口の中に異物があると言う不快感だけで何も思わなかったが、指をゆるゆると前後させると、なんだかいけないことをしている気分で背徳感が募る。
もっと、もっと…指をさらに進めると喉奥に爪が当たってえずく。苦しさに咳が出て、涙が目を覆う。何でこんなことやってるんだろ、と萎えて動画を閉じた。
唾液で濡れた指を洗って、ふと鏡で自分を見た。惨めだとしか感想が出なかった。
圧倒的な支配で、攻め方で、口内をぐちゃぐちゃに犯されたら…はっとして思考を止める。気のせいだから、一時の気の迷いだからと。
そう自分に言い聞かせるようにして眠りについた。
…
夢の中で俺は縛り上げられて、ただひたすらに口を犯され続けていた。
指で、玩具で、ときには大きなソレで。野性的な行動とは裏腹に、掛けられる言葉はどれも優しく甘ったるかった。それは聞きなれたメンバーの声。
大事なメンバーに対して、こんな醜い欲求を抱いていたのかと吐き気さえ覚えた。
飛び起きると外はすでに明るく、体は汗をかいていた。下半身に違和感を感じて下着を覗けば、ぐちょりと音を立てて糸を引いた。最悪な目覚めを迎えた朝だった。
これからどんな顔をして皆に会えばいいんだろう。時計の針が音を立て、無慈悲に時間が進んでいく。出勤まで一時間を切っていた。
何とか体を起こし、準備を済ませると憂鬱な気持ちでスタジオに向かう。すれ違うスタッフに挨拶を交わしていった。メンバーに会わなくて済みそうと安心した途端、廊下でばったりとドズルさんに鉢合わせた。
こういうとき、自分の運の良さを憎みたくなる。
ドズルさんが俺の顔を見るなりこう言った。
「ぼんさん、顔色悪くないですか?何かあったなら話聞きますよ。」
ドズルさんの声音は、いつだって優しくて温かい。
いつもならそれに甘えて「いやぁ、実はさぁ」とか情けない愚痴を溢しているところだろう。けれど、今の俺にはその優しさが、ただの毒だった。脳裏にパッと、昨夜の夢が浮かんだ。
――俺を組み伏せ、喉の奥をめちゃくちゃに犯しながら、耳元で甘く囁いていたドズルさんの声。
「あ、いや……! 大丈夫、大丈夫! ちょっと寝不足なだけで!」
裏返りそうになる声を必死に抑え、引き攣った笑顔を浮かべる。ドズルさんは怪訝そうに眉をひそめたが、それ以上は追及してこなかった。
「無理はしないでくださいね」という言葉すら、今の俺には鋭い刃のように突き刺さる。
その日の収録は、俺にとって地獄のような時間だった。目の前には、いつも通りのメンバーたちがいる。
楽しそうに笑うドズルさん。鋭いツッコミを入れてくるおんりーちゃん。彼らが口を開くたび、言葉を発するたびに、俺の頭の中では昨夜の淫らな夢の声が重なっていく。
(ダメだ……意識しちゃダメだ……!)
そう思えば思うほど、視線は彼らの唇や指に向かってしまう。おんりーちゃんがマイクの位置を調整する綺麗な指先。それを見るだけで、下腹部がジワリと熱を帯び、昨夜汚した下着の不快な感触が蘇ってくる。
年齢のせいで鈍くなっていたはずの身体が、信じられないほど敏感に、彼らのあらゆる一挙手一投足に反応していた。
「ぼんさん、さっきから生返事ばっかり。本当に体調悪いんじゃない?」
収録の合間、おんりーチャンが声をかけてきた。冷たく見えるけど、心配そうなその声が、夢の中で俺の頭髪を掴み、無理やり口を開かせながら「ほら、もっとちゃんと咥えて」と囁いた声と完全にリンクした。
「ひっ、……あ、ごめん、なんでもない!」
のけぞって椅子をガタンと鳴らした俺に、おんりーチャンは完全に呆れたような、不審そうな視線を向けてくる。
「…トッ…トイレ、行ってくる!」
これ以上ここにいたら、頭がおかしくなる。俺は逃げるように席を立ち、スタジオの奥にある個室トイレへと駆け込んだ。
ガチャン、と鍵を閉め、便器の蓋にへたり込む。心臓がバクバクと五月蝿い。冷や汗が止まらない。それなのに、ズボンの合わせ目は、情けないほどに熱く膨らんでいた。
「はぁ、はぁ……っ、なんで、俺、こんな……」
最低だ。大事な仕事仲間を、あんな汚い妄想の対象にするなんて。自己嫌悪で消えてしまいたかった。しかし、一度火がついた身体は、そんな良心など容易く焼き尽くしていく。
限界だった。これを発散しないと、この後の収録を乗り切れる自信がなかった。震える手でベルトを外し、下着の中に手を滑らせる。ドロドロに濡れていたソレを、己の指で握りしめた。
脳裏に浮かぶのは、ドズルさんの大きな手。おんりーちゃんの冷ややかな視線。
「ん、あ……ドズル、さん……おんりー……っ」
汚い、醜い、最低だ。そう自分を罵りながら、もう片方の手の指を、自分の口内へと突っ込んだ。昨夜のようにえずく恐怖よりも、彼らの感触を、彼らに支配される感覚を少しでも擬似的に味わいたいという欲望が勝っていた。
人差し指と中指を口の奥まで押し込み、いやらしく自分の舌を汚していく。チュブ、クチュ、と、個室の中に卑猥な水音が響く。
指を抜くと、糸を引いた唾液が胸元に垂れた。その背徳感に、下半身の熱が跳ね上がる。
「はぁ、う…っ! おんりー、ちゃん……そこ、もっと…」
メンバーの名前を呼び、自ら口内を指でかき回しながら、最悪の自慰に耽る。あと少し、あと少しで達する…その時だった。
ガチャン、と、個室のドアノブが外から激しく回された。
「ぼんさん? 入ってるでしょ。あんまり戻ってこないから……」
聞き慣れた、ドズルさんの声。俺は完全に凍りついた。声も出せない。
「……あれ、鍵閉まって……」
ドズルさんの呟き。続いて、おんりーちゃんの声も聞こえる。
「ドズルさん、ぼんさんやっぱり中で倒れてるんじゃ。……ぼんさん? 開けて。開けないなら、非常用キーで開けますよ」
非常用キー。スタジオのトイレは、外からコインや鍵を使えば簡単に解錠できる仕組みになっている。
「待っ、て……ちょっと、待っ……!」
声を出そうとしたが、口に指を突っ込んでいたせいで、まともな言葉にならない。パニックになり、慌てて服を整えようとした瞬間。
カチャリ、と、無慈悲な金属音が響いた。ゆっくりとドアが開いていく。そこには、心配そうにこちらを覗き込むドズルさんと、その背後に立つおんりーちゃんの姿があった。
俺は――ズボンを半分下げたまま、口元を自らの唾液と愛液でべったりと濡らし、2人と完全に目が合ってしまった。
ドズルさんの目が、驚きに大きく見開かれた。おんりーちゃんの視線が、俺の濡れた口元から、露出したペニスへとゆっくり滑り落ちていく。静寂が個室を満たす。
カチャリ、と静かにドアが閉まる音が個室に響いた。
数秒前までの光景が、網膜に焼きついて離れない。おんりーちゃんは、いつも冷静なあの顔をこれ以上ないほど真っ赤に染めて、絶句していた。
その目は泳ぎ、見てはいけないものを見てしまったという風に、激しく動揺していた。一方のドズルさんは、完全にフリーズした後、もの凄く気まずそうな顔をした。
「あ……ご、ごめん……っ!」と蚊の鳴くような声で謝り、弾かれたようにドアを閉めた。バタン、という音のあと、外の気配がバタバタと慌ただしく遠ざかっていく。2人が猛スピードでこの場から離れていったのが、足音で分かった。
「あ…………、あ…………」
個室に取り残された俺は、硬直していた。
終わった。何もかも、終わった。
頭の中が真っ白になり、じわじわと血の気が引いていく。よりによって、一番見られたくなかった2人に。口に指を突っ込んでシていたなんて、どう言い訳したって100%言い逃れできない。
変態だと思われた。いや、事実それ以上の変態だ。
軽蔑されただろうか。嫌われただろうか。明日から、どんな顔をして動画に出ればいい?
「う、あ……っ、うあぁ……」
涙が溢れ出してきた。羞恥心と絶望感、自己嫌悪が、ぐちゃぐちゃに混ざり合って胸を締め付ける。
けれど、身体は違った。おんりーちゃんのあの真っ赤になった顔。ドズルさんの、あの焦ったような、だけど一瞬だけ俺の身体を凝視した視線。
(見られた……見られちゃった……俺の、こんな汚いところ……っ)
嫌悪感とは裏腹に、下半身のペニスは、これまでにないほどドクドクと脈打ち、はち切れんばかりにガチガチに昂っていた。
口内から引き抜いた指からは、自分の唾液の匂いに混じって、恐怖で冷たくなったはずの男の匂いが立ち上っている。
「はぁ、はぁっ、んあ……っ!」
涙をボロボロと流しながら、俺は再び、自分のソレを激しくしごき始めた。もう止められなかった。
絶望すればするほど、2人に秘密を知られたという背徳感が、最高の薬になって身体を突き動かす。
ドズルさんのあの困ったような顔で、もっとめちゃくちゃにされたい。おんりーちゃんのあの真っ赤な顔を、もっと酷い言葉で罵らせて、俺の口を塞いでほしい。
「ドズ、さん……おんりー、ちゃん……ごめん、ごめんなさ、ぃ……っ!」
心の中で2人に謝罪しながら、狂ったように腰を振る。頭の中の妄想は、先ほどドアが開いた瞬間の2人の姿と混ざり合う。
また口に指を突き入れ、涙と涎で顔をぐしゃぐしゃにしながら、俺はついに、誰もいない個室の壁に向かって、熱い塊を何度もほとばしらせた。
「はぁ……っ、はぁ、はぁ……」
俺の荒い呼吸音だけが残る。便器の蓋に突っ伏し、事切れたように動けなくなる。手は白く濁った液体で汚れ、口元はベタベタだ。
スッキリするどころか、胸にあるのは、底なしの恐怖だけだった。
個室のデジタル時計が、無情にも収録再開の時間を告げている。服を整え、手を何度も洗っても、鏡に映る自分の顔はひどく紅潮していて、泣いたせいで目が赤い。
(戻らなきゃ……戻らないと、怪しまれる……)
もうすでに、これ以上ないほど怪しまれるどころの騒ぎではないのだが、行かないわけにはいかない。
俺は震える手でトイレのドアノブを掴み、文字通り、処刑台に向かうような足取りで、スタジオへの廊下を歩き始めた。