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走り続けて数分。私と桃井先輩はシブヤ公園に来ていた。

愛莉&一歌「はぁ…はぁ…っ」

息を切らしながら桃井先輩は周りをキョロキョロと見ている。

愛莉「…どこにいるのかしら。もう着いたって連絡はしたんだけど…」

もう連絡をしたのか。仕事が早い…。さすがアイドル…?

?「桃井さん。こっちです」

静かに響く男性の声。桃井先輩が言っていた学校を抜け出した子って…

一歌「東雲くん…⁉」

彰人「よ、星乃」

えええええええええぇぇぇぇぇぇ………

一歌「えええええええええぇぇぇぇぇぇ……」

愛莉「一歌ちゃん、心に留めることを知らないの?」

煽っているのか。

一歌「煽ってます?」

…また言ってしまった。

愛莉「…まぁ、それが“一歌ちゃん”よね!」

それが私?嫌なものを押し付けられたような感覚が私を襲う。

彰人「あ、そうだ。あと2人神高から抜け出した子がいるんです。話してみません?多分、知ってると思いますよ」

あと2人も問題児?がいるのか…。神山高校、大丈夫なのか?という不安が心を満たす中、桃井先輩は快く引き受けた。

愛莉「いいわね!あ、でもその子達って…」

桃井先輩は戸惑いながらチラリと私の方を見た。

彰人「大丈夫ですよ。2人共、星乃の味方なので」

何かを察した東雲くんは、その2人を私の味方だと言う。

愛莉「あら、そうなの?私はぜひとも会ってみたいわ!一歌ちゃんはどうかしら」

私に話題を振った。いや、意見を聞かせてほしいのかも知れない。

一歌「まぁ…会って、みたい…です…」

彰人&愛莉「………」

2人は、こっちを見てなにか言いたげな表情をしていた。すると2人は、顔を見合わせ頷いた。

愛莉「じゃあ、行きましょう!」

彰人「心配しなくても、あいつらは根っからの味方だからな」

根っからの味方…?そんな人、私は知らない。

一歌「…そっか」

東雲くんが公園の影へ移動する。桃井先輩もそれに続いて行く。そこにいたのは、ベンチに座って顔に怒りが見える草薙さんとさんだった。

一歌「えっ!」

2人は、私に気がついた瞬間に笑顔になった。

司「おお、一歌!!」

寧々「ちょっと司うるさい」

司「なに⁉」

こういう風に他愛のない話をしていても、何かが引っかかる。

一歌「何か、ありました?」

次の瞬間、草薙さんと司さんの顔が引きつった。

一歌「あ…」

まずいことを言ってしまったのではないか。司さんは、東雲くんに視線を向けているようだ。気になって私も東雲くんに視線を向けてみた。

彰人「………」

斜め下を向いていた。めちゃくちゃ「俺は知らない」という顔だ。

寧々「…喧嘩、したんだよね。類とえむと」

喧嘩?あの4人が?私は、困惑状態だった。もちろん、桃井先輩も。

司「えむが、な…」

鳳さんが…?私のせい…だ。

一歌「…ごめんなさい」

一歌以外「え?」

次の瞬間、私は家に向かって走った。

一歌以外「一歌!/星乃さん!/星乃!/一歌ちゃん!」

ごめんなさい。みなさん。

枯れた一輪の歌の花

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