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ワカイ視点
ある日のこと
街中で見かけたあの男
フシサワリョウカ、だったか
とても綺麗な顔をしていて
何より市民からの人望なども熱いらしい
あいつを手に入れたい
どうしても
そう思い、俺は家来を使い
誘拐をした
いざリョウカと会って、話してみる
思う様にならないのが奇跡というものだ
「なんで凡人の僕を…」
確かにリョウカはそう言った
脅すつもりはなかった
それなのに
「は…?」
自分が気に入ったのを否定された気持ちになった
嫌われたくはなかった
でも
それでも
欲しい
手に入れたい
「期限は1週間だ、それまでに決めておけ」
そう言い残し、部屋を出る
俺にはあいつがいないといつものつまらない日々になってしまう
俺にはわかる
あいつといれば俺はきっと救われる
きっと…
ガッシャーン!!
「っ…!?」
なんの音だ
「リョウカ様っ!?」
メイドの慌てた声がする
リョウカに何かあったのか!?
急いで自室を出る
早く
早く行かないと
城の廊下を独り走る
「リョウカっ!」
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続きが楽しみ!