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注意書きは1話目をどうぞ。
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s h a 視点
あ……………………?
ツン、とする消毒液の臭い。
あ、そっか。あの後、俺はぶっ倒れたのか……
「ちょっと.ᐟシャオちゃん.ᐟ?」
その声と同時に、顔に『神』と貼られた背の高い男がカーテンを開ける。
「ぺ、じん、っ……?」
声が枯れていて出ない。
「シャオちゃん?君1週間寝てたんだよ???」
「あ、これ水ね」
コク、コク、と水をゆっくりと嚥下していく。
ようやくペットボトルの半分を飲んだところで、ペ神がおもむろに口を開く。
「なんで魔力を制御できる”貯蔵庫”がボロボロだし、しかも内側から破壊されるような傷があった……」
「シャオちゃん、何したの?」
『貯蔵庫』。
それは魔法を使う為の核と言っても良いだろう。
貯蔵庫とは魔法を使う時に消費するエネルギー…つまりは魔力を貯めているところである。
「…………最強魔術使った」
「っっ、.ᐟ.ᐟ?」
忘却魔法を使う時……まぁ、今回使ったのは体にえげつない位の負荷を書ける魔法を使ったからなのだろう。
それに身体が耐えきれず内側から魔力が身体を破壊したのだ。……多分。
「なんで……?シャオちゃんの魔法はそれくらいじゃ……」
そう、『忘却魔法』は本来の力ならばここまで俺がボロボロになる事はなかった。
大方、家に伝わる秘術の魔法を使ったからここまで負荷が凄かったのだろうな。
「秘術使ったからかな……多分やけど」
「秘術……?あ.ᐟシャオちゃんに伝わる…….ᐟ.ᐟ?」
「そう、あの秘術」
「なんで.ᐟ.ᐟ.ᐟなんでそんな危ない事したの.ᐟ.ᐟ.ᐟ?」
普段、荒らげる事の無いペ神の怒声が医務室中に鳴り響く。
「なんでって……そうするしかゾムが助かる道はなかったから」
「でもっ、.ᐟ.ᐟシャオちゃんが運ばれてきた時、ほんとに危ない状態だったんだよ.ᐟ.ᐟ?」
「内蔵の半分が傷だらけで血もすごく出てたし……肝臓に破裂したような跡まであった.ᐟ.ᐟ.ᐟ.ᐟ」
「”神の手”を持つこの俺でも、救えない命はあるんだよ.ᐟ.ᐟ.ᐟ.ᐟ」
「だから、無茶はもうしないでよ……」
そう言い、ペ神は俺の身体に縋り付く。
よく見ると、目元が赤く腫れており泣いていたのだと俺は悟った。
「ごめん」
「次からは、気をつけてね……、?」
「もちろん」
「後さ、シャオちゃん」
「どしたん?」
「何があったのか教えてくれない?」
「ゾムに聞いてみたんだけど、何も覚えてないって……」
「あぁ、わかった」
そうするとペ神はむくっ、と起き上がり目元を擦った。
そして俺は何があったのか全てを話した。
「なるほどね」
「ゾムにも使ったんだね……」
「そう」
「でも、そんなに負担はかかってないはずやから大丈夫……」
「シャオちゃん.ᐟ.ᐟ.ᐟ.ᐟ」
「もう二度とやらないで」
「ペ神?」
「わかった?」
「え、あ、うん……」
多分、ペ神はその魔法も原因だと思っているのだろう。
本当はそんな事ないけど。
「わかったならいいよ」
よしよし、と俺の頭を優しくそして愛おしく撫でてくれた。
「んじゃ、二週間は安静にね」
「え、二週間も.ᐟ?俺は大丈夫やの」
言葉が途切れる。
そう、井戸の中の蛙とはこの事だろう……
ギロッと鋭い目線で睨みつけられる。
「俺と添い寝……したいみたいだね?」
「アッハイアンセイニサセテイタダキマス……」
「ふふふ」
そこには、柔らかく微笑むペ神がいたのだった。
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▷▶︎▷nextいいね1000&5コメ
伏線はってるのは#6.#9.#15.になります(本編に繋がる大事なヤツ)
※基本全てに貼っておりますが上⤴︎︎︎で明記した話以外は裏話に繋がる伏線となっております
見つけられるもんなら見つけてみやがれ
今回の話にも貼ってるぜ
ま、見つけられないだろうけどw
考察コメントも欲しいナッ!(コソッ
あ、この辺で
閲覧、ありがとうございました!
コメント
8件
神か…?
すんません…考察はできませんが、大好きなんで…許してください…