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Hayato×Jinto
時計の音がかすかに耳に入る
一緒にベッドに入ってどれくらいだろうか
意識が閉じている瞼にいき、それを開きかけた時、何かが胸のあたりをサワサワと這う感覚に思わず体がビクッと震えた
隣で眠る男は、目覚めてはいないらしい
何が起きているのかを考え、体を這うものはこの男の手だと気付き、ドクドクと脈打つ心臓を落ち着けるようにつとめた
手はしばらく何かを探すように体を這わせ、たどり着いた先は、俺の指先
きゅっと握って自分の方に寄せ、モゾモゾと体を動かして、落ち着く所が見つかったのかまた深い眠りにつく男の様子を静かに見守った
「…びっくりした…」
つい口から出てしまった
寝ぼけているのだろうとは思っていたが、これは…
「…何?なんか、いるかどうかの確認作業かなんか…?」
無意識に俺の手を探して握るという行為に、
「…可愛い…な…?」
と落ち着いたはずの心臓がまた少し跳ねたような気がした
しばらくぼんやりと隣の寝顔を見つめる
瞼が開く気配すらない
指先から伝わる体温で、俺もまた眠れそう
「おやすみ、はやと…」
目を閉じた記憶もないまま、朝まで深い眠りについた
fin.